お客さまと社会のレジリエンス
向上への取り組み
Daigasグループのソリューションやイノベーションにおける強みを生かすとともに、ステークホルダーとの共創によりお客さまと社会のレジリエンス向上の実現を目指します。
AIが埋設管を判断する
「AIレーダーロケーター」を開発
DaigasグループはAI画像診断技術を導入することで、誰でも簡単に埋設管を精度良く判定できる「AIレーダーロケーター」を開発し、活用しています。レーダーロケーターは地中に向かって電波を発射し、埋設管からの反射によって探査画像を生成します。作業者は画像のなかの波形を読み取ることで埋設管位置を推定します。配管状況や土質によっては判定が難しいケースがあり、確実な埋設管の位置把握には熟練技術が必要でしたが、本開発により熟練者の判断をAIが学習することにより、作業者のノウハウに頼ることなく、埋設管を自動判定することが可能になりました。今後もお客さまに安心して安全にガスをお使いいただけるよう、ガス保安の高度化に向けて、さらなる技術開発に取り組んでいきます。
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探査イメージ
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導管マッピングシステムの絶対座標化
Daigasグループではガス管の位置情報をマッピングシステムで管理し、工事・維持・運用を行っています。これまで、その位置情報は地形図上の道路や河川等の地物に対する相対座標で表現されており、現地でガス管の位置を特定するには相対座標の起点となっている場所から距離を計測することが必要でした。道路工事などにより起点の位置が変更になることがあり、メンテナンスに多大な労力を必要としていました。そこで、導管マッピングシステムの地形図を絶対座標を持つ高精度・高解像度の航空写真に変更することで、ガス管に絶対座標を付与する取り組みを進めています。これにより、道路拡張や災害による土砂堆積等によって相対座標の起点が特定できなくなった場合でも、ピンポイントでガス管の位置を特定することが可能になります。
絶対座標化されたガス管の位置情報を利用して、2021年6月以降、大阪シティバス(株)と共同で、ガス管パトロールへのAI活用の試験運用を開始しました。従来、中圧ガス管が埋設されている道路では、毎日所定のルートをパトロール車が巡回し、当社グループに連絡のないガス管近傍での工事の発見に努めることで、ガス管の破損防止を図ってきました。今回、AIで工事現場を自動認識するカメラを開発し、GPSとともに路線バスに搭載することで、バス走行路線のうち中圧ガス管近傍箇所での工事発見に取り組んでいます。これにより、巡回頻度を高め保安品質を向上させるとともに、業務の生産性向上の実現につながります。
ガス管の位置情報を絶対座標で管理することにより、将来的にはスマートフォン等の汎用機器でもガス管の位置特定が可能になり、さらなる業務変革等が期待できます。
今後も当社グループでは、保安・防災に取り組み、お客さまと社会のレジリエンス向上に努めます。

家庭用燃料電池「エネファーム」によるバーチャルパワープラント(VPP)
構築実証実験を開始 〜3,600台が“ツナガル”VPP実証〜
電気は貯蔵ができないため、常に需要と供給を一致するように調整し、バランスを保つ必要があります。この発電のバランスが崩れると、電気の周波数変動が起こり、最悪の場合、大規模停電が発生する恐れがあります。そのため、現在は一般送配電事業者が主に発電所の出力を需要に応じて制御することで周波数を一定範囲内に維持しています。
発電時にCO2排出しない再生可能エネルギーは、日本のエネルギー政策において、将来的には主力電源になる可能性があります。しかしながら、太陽光発電や風力発電は、日射量や風の強弱などの気象条件に左右されることから、電力系統の需給バランスの調整問題が生じます。一方で、燃料電池は発電出力を自由に制御できる特徴があり、再生可能エネルギー大量導入社会における系統需給調整に貢献できるリソースとして注目されています。
■ VPPのイメージ図

Daigasグループのイノベーション
当社は、お客さま宅の家庭用燃料電池エネファーム約3,600台(供出可能量※1合計で1MW 規模)をエネルギーリソースとして、あたかも1つの発電所のように制御するバーチャルパワープラント(VPP)※2を構築し、系統需給調整やインバランス回避に活用する実証実験を行っています。本実証事業では、(株)エナリスがアグリゲーションコーディネーター※3となり、当社はリソースアグリゲーター※4を担っています。
昨年度当社はVPP実証事業に参画し、1,500台以上のエネファームによる実証を行いました。今年度は昨年度を上回る約3,600台のエネファームによる調整力の供出と、系統需給状況に応じたエネファームの遠隔制御の精度向上を目指した技術検証を行います。加えて、FIP制度導入に向けて再生可能エネルギーのインバランス回避が求められているため、今回の実証では、当社保有の由良太陽光発電所の出力に応じてエネファームの発電量を制御するインバランス回避の技術検証を行います。
- ※1 市場に供出出来る調整力量
- ※2 バーチャルパワープラント(Virtual Power Plant)の略。分散電源等により拠出される調整力をアグリゲーターと呼ばれる事業者が束ねて活用する
- ※3 リソースアグリゲーターが制御した電力量を束ね、一般送配電事業者や小売電気事業者と直接電力取引を行う事業者
- ※4 需要家とVPPサービス契約を直接締結してリソース制御を行う事業者
- Daigasグループの
サステナビリティ -
トップコミットメント
サステナビリティへの取り組み
活動トピックスと指標に
対する実績- Daigasグループの価値観と
サステナビリティ推進体制 -
Daigasグループの理念体系
Daigasグループ企業行動憲章と
マネジメント方針 Daigasグループ企業行動基準 サステナビリティ推進体制と
マネジメント ステークホルダー
エンゲージメント 参加イニシアチブ 外部からの評価・表彰
- サステナビリティ経営と
価値創造プロセス -
Daigasグループの
価値創造プロセス 長期経営ビジョン2030 中期経営計画2023 Daigasグループ カーボン
ニュートラルビジョン
- 優先的な取り組み
(マテリアリティ) -
Daigasグループのマテリアリティ
マテリアリティの見直しサイクル
顧客の安全衛生(2020年度報告)
大気への排出/エネルギー
(2020年度報告) 地域コミュニティ
(2020年度報告) 顧客プライバシー
(2020年度報告) サプライヤーの評価
(2020年度報告) 研修と教育(2020年度報告) ダイバーシティと機会均等
(2020年度報告) 経済パフォーマンス
(2020年度報告) お客さま価値の創造(憲章Ⅰ) 環境との調和と持続可能な
社会への貢献(憲章Ⅱ) 社会とのコミュニケーションと
社会貢献(憲章Ⅲ) 人権の尊重(憲章Ⅳ) コンプライアンスの推進
(憲章Ⅴ) 人間成長を目指した企業経営
(憲章Ⅵ)
- コーポレート・ガバナンス
- コーポレート・ガバナンス リスクマネジメント コンプライアンス 社外取締役メッセージ
- バリューチェーンと
サステナビリティ -
バリューチェーンと
ステークホルダーへの配慮 主なエネルギーバリュー
チェーンが社会に与える影響と
サステナビリティの取り組み
- Daigasグループの価値観と
- 2020年度
サステナビリティ活動報告 -
- お客さま価値の創造(憲章Ⅰ)
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憲章Ⅰ インデックス
お客さまの価値創造に対する
マネジメント 安心・安全1 調達段階 安心・安全2 製造段階 安心・安全3 供給段階 安心・安全4 消費段階 お客さまの声を生かす取り組み 新たな価値提案
- 環境との調和と持続可能な
社会への貢献(憲章Ⅱ) -
憲章Ⅱ インデックス
環境との調和と持続可能な
社会への貢献に対する
マネジメント 環境経営 ‐環境マネジメント‐ 環境経営 -指標・目標と実績- 気候変動への取り組み
‐リスクと機会の認識と対応‐ 気候変動への取り組み
‐CO2排出量削減効果の評価‐ 気候変動への取り組み
‐事業活動でのCO2削減貢献‐ 気候変動への取り組み
‐お客さま先のCO2削減貢献‐ 資源循環に向けた取り組み 生物多様性への取り組み 環境技術への取り組み 環境リスク低減への取り組み グリーン購買の促進 環境コミュニケーション
- 社会とのコミュニケーション
と社会貢献(憲章Ⅲ) -
憲章Ⅲ インデックス
社会とのコミュニケーションと
社会貢献に対するマネジメント 社会貢献活動 企業ボランティア活動
「“小さな灯”運動」 社会とのコミュニケーション活動 財団活動
- 人権の尊重(憲章Ⅳ)
- 憲章Ⅳ インデックス 人権の尊重に対するマネジメント 人権デュー・ディリジェンス 人権啓発への取り組み
- コンプライアンスの推進
(憲章Ⅴ) -
憲章Ⅴ インデックス
コンプライアンスの推進に
対するマネジメント コンプライアンスの推進 個人情報保護の取り組み 情報セキュリティ お取引先の方などからの
相談・報告
- 人間成長を目指した
企業経営(憲章Ⅵ) -
憲章Ⅵ インデックス
人間成長を目指した企業経営に
対するマネジメント 雇用 多様性の受容 ワーク・ライフ・バランス 人材育成と処遇 従業員と会社の
コミュニケーション 安全衛生
- ガイダンス・ガイドライン
対照表とESGデータ -
ガイドライン対照表
- ESGデータ集
- 環境パフォーマンスデータ 社会データ ガバナンスデータ