バリューチェーンと
ステークホルダーへの配慮
主なバリューチェーンとステークホルダー
Daigasグループは天然ガスの調達・輸送から、都市ガス製造や発電、供給※、販売、保安までを一貫して手掛けており、様々な機会を通じて各ステークホルダーへの配慮すべき事項への取り組みを進めています。
- ※ 2022年4月から都市ガスの供給事業は大阪ガスネットワーク(株)が実施しています
■ 主なバリューチェーンとステークホルダー

Daigasグループの都市ガスバリューチェーン
Daigasグループは、環境性、供給安定性に優れたエネルギーである天然ガスを海外から調達し、お客さまに都市ガスを供給しています。
原料の安定調達、盤石な保安体制、災害対策などを通じて、お客さまの安心・安全を確保しています。
さらに、事業領域の拡大を進めるなど、都市ガスバリューチェーンにおける取り組みを強化しています。
調達(採掘)
原料の安定調達に向け、調達先のさらなる多様化に努めています。
輸送・製造・供給
Daigasグループでは、LNGの輸入・受入から、国内製造所での気化(都市ガスへの加工)を経て、総延長約63,300km(うち約62,800kmは大阪ガスネットワーク(株)が管理)の導管を通じ、都市ガスを供給しています。近畿を中心とするお客さまに安心・安全に都市ガスをお届けするため、各工程における安全対策、保安対策、災害対策には万全を期しています。
海外エネルギー事業
海外事業では、海外のガス田開発などの参画済み案件の着実な推進と、新規案件への参画を実施していきます。また、海外のLNG基地、アジアにおけるエネルギービジネスを拡大するなど、積極的に事業領域を拡大します。
Daigasグループの電力バリューチェーン
多様な電源
大阪ガスは、環境負荷が小さくクリーンなエネルギーである天然ガスを使用した火力発電を中心に、FIT電気(太陽光発電、バイオマス、風力)などを組み合わせて電気を供給しています。
また環境に貢献できる料金メニューとして、FIT電源や家庭用燃料電池 エネファームtype Sを電源とした料金メニュー(E-ZERO・E-SHARE)もお選びいただけるようになりました。
■ 大阪ガスの電源構成および非化石証書使用状況(2022年4月1日~
2023年3月31日の計画値(kWh))

・当社の2022年度のCO2排出係数(調整後排出係数)は、0.335kg-CO2/kWh(計画値)です。
当社は、太陽光やFIT電源に非化石証書を組み合わせることでCO2排出量を実質ゼロとした料金メニューや、家庭用燃料電池「エネファームtype S」で発電した余剰電力を利用する料金メニューを一部のお客さまに販売しており、それ以外の電源を特定していないメニューの電源構成は上記のとおりです。
- ※1 当社がこの電気を調達する費用の一部は、当社のお客さま以外の方も含め、電気をご利用の全ての皆さまから集めた賦課金により賄われており、この電気のCO2排出量については、火力発電なども含めた全国平均の電気のCO2排出量を持った電気として扱われます
- ※2 この電気には、水力、火力、原子力、FIT電気、再生可能エネルギーなどが含まれます
電気供給の仕組み
Daigasグループは、電力小売の全面自由化を受け、2016年4月から家庭や飲食店・商店などへの電気の供給を開始しました。電気の供給は、関西電力送配電(株)などの送配電網を利用して行うため、供給時の信頼性や品質はこれまでと変わりがないほか、万一、当社グループの発電所にトラブルが発生した場合でも、供給が停止することがない仕組みが構築されています。
■ 電気の供給の仕組み

安全調査は法令に基づいて4年に1度、一般送配電事業者(関西電力送配電(株)など)がお客さまのご自宅にお伺いし、ご家庭の電気設備の点検を行います。
お取引先とともにサステナビリティ
活動を推進
お客さまへ都市ガスをお届けするまでには、Daigasグループのみならず、様々なお取引先の協力なくしては成り立ちません。こうした一連の事業プロセスにおいて生じる社会・環境への影響については、お取引先と連携を図りながら、可能な限り責任ある対応をしていく必要があると考えています。
Daigasグループでは購買活動においても企業としての社会的責任を果たすことを重視し「Daigasグループ調達方針」を定め、「Daigasグループ取引先の皆さまへのお願い」とともに大阪ガスのウェブサイトに掲載しています。新規お取引先には取引開始に際してご説明するとともに、資材購買の主要なお取引先には年に1回行うサステナビリティ活動等に関する調査の機会に、内容の再確認・フォローを行っています。
LNG売主、ガス機器メーカー、ガス事業にかかわる業務を委託しているサービスチェーン・工事会社などを対象にしたサステナビリティ活動に関するアンケート調査等も実施しています。
また、環境マネジメントシステムの取得等積極的な取り組みを実践しているお取引先を「グリーンパートナー」として登録する「グリーンパートナー制度」では、従来呼びかけていたお取引先以外にも対象範囲を広げています。今後も、お取引先とともに社会的責任を果たし、採掘から販売・消費までのバリューチェーン全体の相互発展を目指します。
海外拠点での活動
大阪ガスの海外現地法人では、「Daigasグループ企業行動基準」を踏まえて、就業に関する規則等を「Employee Handbook」としてまとめ、全従業員に配布・周知しています。その際、「人権」「労働基準」「環境」「腐敗防止」等について従業員の啓発を行っています。
Daigasグループ調達方針
グローバル・コンパクト等を踏まえた調達方針
大阪ガスでは、購買活動における基本方針である「購買活動の行動基準」と、CSRにかかわるお取引先への要請事項をまとめた「CSR購買指針」を1992年6月に制定しました。2020年4月にはグローバルな社会課題へDaigasグループがお取引先とともに取り組むべく、「Daigasグループ調達方針」「Daigasグループ取引先の皆さまへのお願い」に改定しました。 本方針で定める「コンプライアンスの徹底」は、「購買取引を行うにあたって、全ての関連法規、それらの精神、社会規範と企業倫理等を遵守し、社会の一員としての良識ある行動をとる」ことを意味します。また、ここでいう「関連法規」には、事業活動を展開している各国・地域の各種の法令等にとどまらず、企業の社会的責任を果たすうえで遵守すべき労働や人権等に係る法規、国連グローバル・コンパクトの10原則等も含みます。また、「Daigasグループ取引先の皆さまへのお願い」のうち、特に社会の持続可能性に関する取り組みについて留意すべきポイントを参照いただけるように「調達に関するガイドライン」としてまとめました。
Daigasグループ調達方針
(1992年6月制定、2020年4月改定)
- 1. コンプライアンスの徹底
- 2. オープン
- 3. 公平・公正
- 4. 環境への配慮
- 5. 相互信頼
Daigasグループ取引先の皆さまへのお願い
(1992年6月制定、2020年4月改定)
- 1. コンプライアンスの徹底
- 2. 品質・安全性の確保
- 3. 適正な価格での提供
- 4. 納期の遵守
- 5. 保守管理・アフターサービスへの体制保持
- 6. 人権の尊重
- 7. 労働基準の遵守と労働者の権利尊重
- 8. 労働安全・衛生への対応
- 9. 環境保全への配慮
- 10. 倫理(公正な事業慣行)
- 11. 健全な企業経営
- 12. 体制の整備
- Daigasグループの
サステナビリティ -
トップコミットメント
サステナビリティへの取り組み
活動トピックスと指標に
対する実績 トランジション
ファイナンス- Daigasグループの価値観と
サステナビリティ推進体制 -
Daigasグループの理念体系
Daigasグループ企業行動憲章と
マネジメント方針 Daigasグループ企業行動基準 サステナビリティ推進体制と
マネジメント ステークホルダー
エンゲージメント 参加イニシアチブ 外部からの評価・表彰
- サステナビリティ経営と
価値創造プロセス -
Daigasグループの
価値創造プロセス 長期経営ビジョン2030/
中期経営計画2023 中期経営計画2023 Daigasグループ カーボン
ニュートラルビジョン
- 優先的な取り組み
(マテリアリティ) -
Daigasグループのマテリアリティ
マテリアリティの見直しサイクル
お客さま価値の創造(憲章Ⅰ)
環境との調和と持続可能な
社会への貢献(憲章Ⅱ) 社会とのコミュニケーションと
社会貢献(憲章Ⅲ) 人権の尊重(憲章Ⅳ) コンプライアンスの推進
(憲章Ⅴ) 人間成長を目指した企業経営
(憲章Ⅵ)
- コーポレート・ガバナンス
- コーポレート・ガバナンス リスクマネジメント コンプライアンス 社外取締役メッセージ
- バリューチェーンと
サステナビリティ -
バリューチェーンと
ステークホルダーへの配慮 主なエネルギーバリュー
チェーンが社会に与える影響と
サステナビリティの取り組み
- DaigasグループとSDGs
-
特集:ミライ価値の共創
Daigasグループ カーボンニュート
ラル実現に向けた取り組み 特集バックナンバー
- Daigasグループの価値観と
- 2021年度
サステナビリティ活動報告 -
- お客さま価値の創造(憲章Ⅰ)
-
憲章Ⅰ インデックス
お客さまの価値創造に対する
マネジメント 安心・安全1 調達段階 安心・安全2 製造段階 安心・安全3 供給段階 安心・安全4 消費段階 お客さまの声を生かす取り組み 新たな価値提案
- 環境との調和と持続可能な
社会への貢献(憲章Ⅱ) -
憲章Ⅱ インデックス
環境との調和と持続可能な
社会への貢献に対する
マネジメント 環境経営 ‐環境マネジメント‐ 環境経営 -指標・目標と実績- 気候変動への取り組み
‐リスクと機会の認識と対応‐ 気候変動への取り組み
‐CO2排出量削減効果の評価‐ 気候変動への取り組み
‐事業活動でのCO2削減貢献‐ 気候変動への取り組み
‐お客さま先のCO2削減貢献‐ 資源循環に向けた取り組み 生物多様性への取り組み 環境技術への取り組み 環境リスク低減への取り組み グリーン購買の促進 環境コミュニケーション
- 社会とのコミュニケーション
と社会貢献(憲章Ⅲ) -
憲章Ⅲ インデックス
社会とのコミュニケーションと
社会貢献に対するマネジメント 地域コミュニティとの共生 企業ボランティア活動
「“小さな灯”運動」 社会貢献活動 財団活動
- 人権の尊重(憲章Ⅳ)
- 憲章Ⅳ インデックス 人権の尊重に対するマネジメント 人権デュー・ディリジェンス 人権啓発への取り組み
- コンプライアンスの推進
(憲章Ⅴ) -
憲章Ⅴ インデックス
コンプライアンスの推進に
対するマネジメント コンプライアンスの推進 個人情報保護の取り組み 情報セキュリティ お取引先の方などからの
相談・報告
- 人間成長を目指した
企業経営(憲章Ⅵ) -
憲章Ⅵ インデックス
人間成長を目指した企業経営に
対するマネジメント 雇用 多様性の受容 ワーク・ライフ・バランス 人材育成と処遇 従業員と会社の
コミュニケーション 安全衛生
- ガイダンス・ガイドライン
対照表とESGデータ -
ガイドライン対照表
- ESGデータ集
- 環境パフォーマンスデータ 社会データ ガバナンスデータ