財団活動
取り組みの背景・考え方
Daigasグループの企業ボランティア活動として1981年(国際障害者年)に始まった「“小さな灯”運動」等で行ってきた福祉活動を、より組織的、継続的に発展させるために、大阪ガスと関係会社、サービスショップ協会、風呂販売協力会、配管工事協会、工友会協議会の362社が基金を拠出し、創業80周年を記念して「大阪ガスグループ福祉財団」を1985年10月に設立しました。その活動は、高齢者を対象にした地域福祉活動や大学・医療機関で行われている調査・研究に対する「助成事業」と、高齢者の健康の維持・増進を目的とした「健康づくり事業」です。
また、大阪ガス国際交流財団は、1992年9月に当社が基本財産を全額拠出して設立し、2010年10月に、内閣府の認定を受けて公益財団法人に移行しました。財団の事業活動を通じて天然ガス産出国との相互理解をより一層深め、国際貢献に資することを目的に助成事業に取り組んでいます。
高齢者福祉 -
(公財)大阪ガスグループ福祉財団
活力あふれる長寿社会をめざして
1985年にDaigasグループ各社の寄付で設立された(公財)大阪ガスグループ福祉財団は、「高齢者を対象とした福祉活動や調査・研究への助成事業」と「高齢者の健康維持・増進を目指す健康づくり事業」を両輪に、近畿2府4県で活動しています。
2020年度の高齢者福祉助成は73件(847万円)、調査・研究助成は12件(816万円)、健康づくり事業は41回実施し、参加者は1,166人でした。
2021年度は、高齢者福祉助成850万円、調査・研究助成750万円、健康づくり事業80回実施・2,170人参加を目標にしています。
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高齢者福祉助成:
音楽活動のための楽器助成 -
健康づくり事業:健康づくり料理講習
■ (1)高齢者福祉助成
年度 | 件数(件) | 金額(百万円) |
---|---|---|
1985~2009 | 1,915 | 560 |
2010 | 63 | 9 |
2011 | 90 | 14 |
2012 | 95 | 13 |
2013 | 112 | 16 |
2014 | 103 | 12 |
2015 | 107 | 12 |
2016 | 120 | 11 |
2017 | 89 | 8 |
2018 | 74 | 8 |
2019 | 83 | 8 |
2020 | 73 | 8 |
累計 | 2,924 | 679 |
■ (2)調査・研究助成
年度 | 件数(件) | 金額(百万円) |
---|---|---|
1985~2009 | 469 | 297 |
2010 | 8 | 6 |
2011 | 16 | 15 |
2012 | 18 | 15 |
2013 | 20 | 19 |
2014 | 17 | 14 |
2015 | 19 | 13 |
2016 | 16 | 10 |
2017 | 11 | 8 |
2018 | 12 | 8 |
2019 | 13 | 8 |
2020 | 12 | 8 |
累計 | 631 | 421 |
■ (3)健康づくり事業
年度 | 開催数(回) | 参加人数(人) |
---|---|---|
1985~2009 | 3,927 | 294,202 |
2010 | 204 | 14,357 |
2011 | 222 | 16,361 |
2012 | 228 | 17,903 |
2013 | 230 | 16,614 |
2014 | 206 | 16,045 |
2015 | 223 | 16,787 |
2016 | 204 | 14,755 |
2017 | 183 | 13,499 |
2018 | 155 | 9,504 |
2019 | 132 | 7,651 |
2020 | 41 | 1,166 |
累計 | 5,955 | 438,844 |
ステークホルダーコメント)地域共生社会の
実現に向けて
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社会福祉法人 京都府社会福祉協議会
地域福祉・ボランティア振興課
課長 足立 隆司 さま -
貴財団におかれましては、1985年より、高齢者を対象とした福祉活動の助成等を通じて高齢者の社会参加支援活動や地域支援活動に尽力されておられますことに心から敬意を表します。
昨今、地域を取り巻く環境もめまぐるしく変化しており、地域住民が抱える課題が複雑化・複合化したことから、これまでの支援体制だけでは対応が困難な状況にあります。
そのため、2020年の社会福祉法の改正では、制度・分野や「支え手」「受け手」という関係を超えて、誰もが役割と生きがいを持ち、ともに地域を創っていく「地域共生社会」を目指しています。地域共生社会の実現には、地域における居場所づくりや社会とのつながりづくり、多様性を尊重し包摂する地域文化の醸成などが大切であり、そのためにはこれまで以上に、市町村域での地域福祉活動が重要になります。
助成いただきました京都府内の団体の皆さまにおかれましても、高齢者の交流を通じた生きがいづくりとしてのサロン活動、健康体操、防犯、介護予防の活動等、誰もが住みやすく、地域で支え合う仕組みづくりが推進されているところです。
本会においても、基本理念である、「つながりをいかしてだれもが尊厳をもっていきることができる社会をつくる」ことを目指し、努力してまいりますので、今後とも地域福祉の増進にご支援いただきますようお願い申し上げます。
国際貢献 -(公財)大阪ガス国際交流財団
天然ガス産出国との友好と相互理解を深める
(公財)大阪ガス国際交流財団は、南東アジアおよび大洋州地域の天然ガス産出国との国際相互理解の促進を目的に助成事業を行っています。2020年度は、インドネシアにおいて、学校への教育機材助成、学生300人への奨学金支給、試験研究助成、研修助成など合計約929万円の助成を行いました。試験研究助成は、インドネシア大学・バンドン工科大学・ボゴール農業大学を対象に、エネルギー・環境分野の研究テーマに対して行いました。研修助成は、インドネシア大学大学院生2人を対象とした約2カ月間の日本語研修を行いました。この研修は例年は日本への留学研修ですが、2020年度は新型コロナウイルス感染の拡大の影響で来日できなかったため、急遽オンラインで行いました。来日研修は、時間は短縮されますが2021年秋に延期して実施予定となっています。
またマレーシアにおいて、サラワク大学への試験研究助成、学生12人への奨学金支給など、合計約402万円の助成を行いました。1992年の財団設立以来、28年間の助成総額は約5億5,200万円となり、奨学金支給人数は延べ9,870人、助成した研究テーマは404件になりました。
スマトラ島沖地震(2004年)発生の際は、被害を受けたアチェ特別州に復興活動の拠点として創設されたジャンボ・ミンダ財団へ運営資金を助成するとともに、同特別州に対して文具や図書などの助成や「津波発生時の緊急対応」をまとめた防災教育の助成も行いました。
今後もこの地域における助成を通じて、わが国との国際相互理解を深め、国際親善に寄与することを目指して活動していきます。
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■ 助成活動範囲
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■ 累計助成金額(1992年~2020年度)
■ 助成金の推移(単年度)(単位:千円)
2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | |
---|---|---|---|---|---|
教育機材 | 3,286 | 2,512 | 1,878 | 1,873 | 1,760 |
試験研究 | 5,506 | 5,888 | 5,401 | 5,172 | 5,049 |
奨学金 | 8,289 | 8,483 | 6,558 | 8,092 | 7,737 |
研修 | 6,577 | 4,592 | 3,212 | 3,175 | 371 |
合計 | 23,657 | 21,475 | 17,049 | 18,311 | 14,917 |
(独)国際協力機構(JICA)との連携で
東ティモールの産業人材育成に貢献
大阪ガス、および(公財)大阪ガス国際交流財団、(独)国際協力機構(JICA)が2012年度から開始した国内初の東ティモール民主共和国における産業人材育成事業が8年目を迎えました。2020年度も東ティモール大学の学生30人を対象とする奨学金の支給(計161万円)を行いました。
(公財)大阪ガス国際交流財団が本事業の実施とモニタリングを行い、JICAがこれまでの東ティモールでの協力実績や人的ネットワークを生かし、東ティモール大学との調整・事業実施支援を行っています。
また、本事業を通じ、東ティモール関係者による日本のビジネス・産業・学術に対する理解が促進されることも期待しています。
今後も、本事業を通して東ティモールの発展に貢献するとともに、日本と同国との友好関係強化および国際親善に取り組んでいきます。

東ティモール大学での奨学金贈呈式
- Daigasグループの
サステナビリティ -
トップコミットメント
サステナビリティへの取り組み
活動トピックスと指標に
対する実績- Daigasグループの価値観と
サステナビリティ推進体制 -
Daigasグループの理念体系
Daigasグループ企業行動憲章と
マネジメント方針 Daigasグループ企業行動基準 サステナビリティ推進体制と
マネジメント ステークホルダー
エンゲージメント 参加イニシアチブ 外部からの評価・表彰
- サステナビリティ経営と
価値創造プロセス -
Daigasグループの
価値創造プロセス 長期経営ビジョン2030 中期経営計画2023 Daigasグループ カーボン
ニュートラルビジョン
- 優先的な取り組み
(マテリアリティ) -
Daigasグループのマテリアリティ
マテリアリティの見直しサイクル
顧客の安全衛生(2020年度報告)
大気への排出/エネルギー
(2020年度報告) 地域コミュニティ
(2020年度報告) 顧客プライバシー
(2020年度報告) サプライヤーの評価
(2020年度報告) 研修と教育(2020年度報告) ダイバーシティと機会均等
(2020年度報告) 経済パフォーマンス
(2020年度報告) お客さま価値の創造(憲章Ⅰ) 環境との調和と持続可能な
社会への貢献(憲章Ⅱ) 社会とのコミュニケーションと
社会貢献(憲章Ⅲ) 人権の尊重(憲章Ⅳ) コンプライアンスの推進
(憲章Ⅴ) 人間成長を目指した企業経営
(憲章Ⅵ)
- コーポレート・ガバナンス
- コーポレート・ガバナンス リスクマネジメント コンプライアンス 社外取締役メッセージ
- バリューチェーンと
サステナビリティ -
バリューチェーンと
ステークホルダーへの配慮 主なエネルギーバリュー
チェーンが社会に与える影響と
サステナビリティの取り組み
- Daigasグループの価値観と
- 2020年度
サステナビリティ活動報告 -
- お客さま価値の創造(憲章Ⅰ)
-
憲章Ⅰ インデックス
お客さまの価値創造に対する
マネジメント 安心・安全1 調達段階 安心・安全2 製造段階 安心・安全3 供給段階 安心・安全4 消費段階 お客さまの声を生かす取り組み 新たな価値提案
- 環境との調和と持続可能な
社会への貢献(憲章Ⅱ) -
憲章Ⅱ インデックス
環境との調和と持続可能な
社会への貢献に対する
マネジメント 環境経営 ‐環境マネジメント‐ 環境経営 -指標・目標と実績- 気候変動への取り組み
‐リスクと機会の認識と対応‐ 気候変動への取り組み
‐CO2排出量削減効果の評価‐ 気候変動への取り組み
‐事業活動でのCO2削減貢献‐ 気候変動への取り組み
‐お客さま先のCO2削減貢献‐ 資源循環に向けた取り組み 生物多様性への取り組み 環境技術への取り組み 環境リスク低減への取り組み グリーン購買の促進 環境コミュニケーション
- 社会とのコミュニケーション
と社会貢献(憲章Ⅲ) -
憲章Ⅲ インデックス
社会とのコミュニケーションと
社会貢献に対するマネジメント 社会貢献活動 企業ボランティア活動
「“小さな灯”運動」 社会とのコミュニケーション活動 財団活動
- 人権の尊重(憲章Ⅳ)
- 憲章Ⅳ インデックス 人権の尊重に対するマネジメント 人権デュー・ディリジェンス 人権啓発への取り組み
- コンプライアンスの推進
(憲章Ⅴ) -
憲章Ⅴ インデックス
コンプライアンスの推進に
対するマネジメント コンプライアンスの推進 個人情報保護の取り組み 情報セキュリティ お取引先の方などからの
相談・報告
- 人間成長を目指した
企業経営(憲章Ⅵ) -
憲章Ⅵ インデックス
人間成長を目指した企業経営に
対するマネジメント 雇用 多様性の受容 ワーク・ライフ・バランス 人材育成と処遇 従業員と会社の
コミュニケーション 安全衛生
- ガイダンス・ガイドライン
対照表とESGデータ -
ガイドライン対照表
- ESGデータ集
- 環境パフォーマンスデータ 社会データ ガバナンスデータ