サステナビリティ推進体制と
マネジメント
Daigasグループのサステナビリティ推進
Daigasグループは「Daigasグループ企業行動憲章」において企業の社会的責任の基本的な考え方を明確にし、役員・従業員一人ひとりがこれに基づいて行動することにより、暮らしとビジネスの“さらなる進化”のお役に立つ企業グループを目指しています。当社グループの事業の拡大に伴い、お客さま、地域社会、株主・投資家、従業員など、私たちの事業が影響を及ぼすステークホルダーの範囲もさらに広がっていきます。
私たちの事業が社会や環境に与える影響を認識し、それに配慮しながら事業活動を行っていくため、2009年から企業の社会的責任の取り組みの推進と“見える化”のために、憲章ごとに「指標」を策定し、取り組みを推進しています。2014年度には、社外有識者の方々のご意見を伺いながら、重要な側面(マテリアリティ)の特定を行いました。
また、「長期経営ビジョン」で掲げたグローバル基準のESGに配慮した経営を推進すべく、2020年度からは「CSR委員会」を「ESG推進委員会」、「CSR推進会議」を「ESG推進会議」に改めました。2021年度からは、推進体制のもと憲章を体現し、サステナブルな社会の実現に貢献する新たなマテリアリティを設定し、取り組みや各指標の実績を適切に評価し、活動のPDCAマネジメントがより実効性のあるものとなるよう努めています。
サステナビリティ推進体制
Daigasグループは、社長のもと、役員などがサステナビリティに関する活動計画および活動報告の審議を行う「ESG推進会議」、当社グループのサステナビリティ活動を統括する役員「ESG推進統括」(副社長)を委員長として関連組織長が委員となり組織横断的な調整・推進を行う「ESG推進委員会」を設置し、適切かつ積極的な活動の実践に努めています。
また、「環境部会」「社会貢献部会」「コンプライアンス・リスク管理部会」の会議体を設置し、連携を図りながらサステナビリティ活動を推進しています。
これら推進体制のもと、社内外のステークホルダーとの対話を通じて当社グループに対する社会の期待や要請を的確に把握し、サステナビリティ活動の水準向上に生かしています。
■ サステナビリティ推進体制図(2022年4月1日現在)

各憲章の指標
憲章に基づく取り組み推進と“見える化”
Daigasグループでは、憲章に基づく取り組み推進と“見える化”のために2009年から憲章ごとに「指標」を設定しています。推進体制のもと、2017-2020年度を中期目標に取り組みを推進してきました。
なお、2021年度からは憲章毎の指標はマテリアリティ指標として統合し、新たな重要課題として指標設定しています。
■ 指標設定の変更について
■ 憲章ごとの指標の実績(2021)
企業行動憲章 | マテリアリティ (重要課題) |
ミライ価値 | ミライ価値を実現する取り組み | 指標 | 目標 | 2021年度 実績 |
達成 年度 |
|
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Ⅰ | お客さま 価値の創造 |
顧客基盤の維持・拡大 | Newノーマルに対応した暮らしとビジネスの実現 | 顧客基盤の維持・拡大 | お客さまアカウント数 | 1,000万件以上 | 981万件 | 2030 |
顧客満足・サービス品質の向上 | カスタマーリレーションシップマネジメントの取り組み | お客さま満足度 | 90% | 92% | 2023 | |||
顧客の安全衛生 | お客さまと社会のレジリエンス向上 | 安全性・品質レベルの維持 | 重大事故件数 | 重大事故ゼロの継続 | 重大事故ゼロ | 2030 | ||
サービスの安定供給 | エネルギー供給のレジリエンス向上 | 強靭な設備形成 | 防災・経年対策の推進 | 耐震化率: 約89% 地震ブロック数: 709ブロック |
2030 | |||
Ⅱ | 環境との 調和と持続 可能な社会 への貢献 |
気候変動 | 低・脱炭素社会の実現 | カーボンニュートラルの実現 | グループ CO2排出量 |
CO2排出量 実質ゼロ | 2,679万トン | 2050 |
クリーンなエネルギーの提供と再生可能 エネルギー バリュー チェーン の拡大 |
再生可能エネルギー電源比率※1 | 50%程度 | 8.1% | 2030 | ||||
再生可能エネルギー普及貢献量※1 | 500万kW | 139.8万kW | 2030 | |||||
250万kW | 2023 | |||||||
天然ガスの高度利用と環境商材の普及 | CO2排出削減貢献量 (2016年度比) |
1,000万トン | 336万トン | 2030 | ||||
Ⅲ | 社会との コミュニケーションと 社会貢献 |
地域コミュニティとの共生 | ミライ価値の実現を支える基盤 | 地域とのコミュニケーション | 行政活動(まちづくり構想等)への参画数 | 14件 | 26件 | 2023 |
地域との共創回数 | 170回 | 167回 | 2023 | |||||
Ⅳ | 人権の尊重 | サプライチェーンマネジメント | 責任あるサプライチェーンの構築 | 適切な新規サプライヤー比率 | 100% | 100% | 2023 | |
Ⅴ | コンプライ アンスの推進 |
コンプライアンス | グループコンプライアンスの推進 | 重大な法令違反件数 | 重大な法令違反ゼロの継続 | 重大な法令違反ゼロ | 2023 | |
Ⅵ | 人間成長を 目指した 企業経営 |
従業員エンゲージメント | 働きがいのある職場づくり | 従業員意識調査 | 従業員エンゲージメントの維持・向上 | 設計・実施完了 | 2030 | |
従業員の能力開発 | 従業員1人当たりの年間研修時間 | 人材育成・環境の整備 |
28.6時間/人 e-ラーニ ング※2 (保安、情報セキュリティ、環境等)の受講時間: 4.50時間/人 |
2030 | ||||
ダイバーシティ&インクルージョン | ダイバーシティ&インクルージョンの実現 | 女性の役員比率・管理職昇格比率・総合職採用比率 |
役員比率: 20%以上 管理職昇格比率: 30%以上 総合職採用比率: 30%以上の継続 |
役員比率: 13.3% 管理職昇格比率: 6.3% 総合職採用比率: 28.1% |
2030 |
- ※1固定価格買取(FIT)制度の適用電源を含む
- ※2一部派遣社員、アルバイト含む
■ 憲章ごとの指標の実績(2017-2020)
CSR憲章 | CSR指標 | 目標 | 2017年度実績 | 2018年度実績 | 2019年度実績 | 2020年度実績 |
---|---|---|---|---|---|---|
憲章Ⅰ | お客さま満足度調査:7つの顧客接点業務 | |||||
トータルの総合満足度 | 91%以上 | 92% | 92% | 92% | 92% | |
それぞれの満足度全てで | 86%以上 | 全てで89%以上 | 全てで89%以上 | 全てで90%以上 | 全てで90%以上 | |
憲章Ⅱ | 環境経営指標 | |||||
環境経営効率 | 14.2円/千m³以下 | 11.6円/千m³ | 12.5円/千m³ | 13.6円/千m³ | 14.0円/千m³ | |
憲章Ⅲ | コミュニケーション活動 | |||||
実施回数(環境教育・食育、ガス科学館等) | 1,950回以上 | 3,710回 |
3,414回
|
2,979回
|
1,742回
|
|
社会貢献活動 | ||||||
実施回数 | 600回以上 | 1,099回 |
1,085回
|
1,099回
|
777回
|
|
憲章Ⅳ | 従業員コンプライアンス意識調査スコア | |||||
【個人】企業行動基準の認知度 | 前年度より向上 | 前年度より4.0ポイント向上 (85.6%) |
前年度より1.2ポイント低下 (84.4%) |
前年度より1.7ポイント低下 (82.7%) |
前年度より1.2ポイント向上 (83.9%) |
|
【組織】コンプライアンスの体質化度 | 前年度より向上 | 前年度より4.3ポイント向上 (91.9%) |
前年度より0.1ポイント低下 (91.8%) |
前年度より1.3ポイント向上 (93.1%) |
前年度より0.9ポイント向上 (94.0%) |
|
コンプライアンス研修受講率 | ||||||
受講率 | 100% | 100%(調査対象: 22,349人) |
100%(調査対象: 22,231人) |
100%(調査対象: 23,063人) |
100%(調査対象: 22,835人) |
|
憲章Ⅴ | 社員意識調査 | |||||
仕事のやりがい、会社への愛着度 | 適正な水準を維持 |
適正な水準を維持(やりがい3.85、愛着度4.38/各5段階)
|
適正な水準を維持(やりがい3.86、愛着度4.25/各5段階) |
適正な水準を維持(やりがい3.86、愛着度4.25/各5段階)
|
適正な水準を維持(やりがい3.86、愛着度4.25/各5段階)
|
- Daigasグループの
サステナビリティ -
トップコミットメント
サステナビリティへの取り組み
活動トピックスと指標に
対する実績 トランジション
ファイナンス- Daigasグループの価値観と
サステナビリティ推進体制 -
Daigasグループの理念体系
Daigasグループ企業行動憲章と
マネジメント方針 Daigasグループ企業行動基準 サステナビリティ推進体制と
マネジメント ステークホルダー
エンゲージメント 参加イニシアチブ 外部からの評価・表彰
- サステナビリティ経営と
価値創造プロセス -
Daigasグループの
価値創造プロセス 長期経営ビジョン2030/
中期経営計画2023 中期経営計画2023 Daigasグループ カーボン
ニュートラルビジョン
- 優先的な取り組み
(マテリアリティ) -
Daigasグループのマテリアリティ
マテリアリティの見直しサイクル
お客さま価値の創造(憲章Ⅰ)
環境との調和と持続可能な
社会への貢献(憲章Ⅱ) 社会とのコミュニケーションと
社会貢献(憲章Ⅲ) 人権の尊重(憲章Ⅳ) コンプライアンスの推進
(憲章Ⅴ) 人間成長を目指した企業経営
(憲章Ⅵ)
- コーポレート・ガバナンス
- コーポレート・ガバナンス リスクマネジメント コンプライアンス 社外取締役メッセージ
- バリューチェーンと
サステナビリティ -
バリューチェーンと
ステークホルダーへの配慮 主なエネルギーバリュー
チェーンが社会に与える影響と
サステナビリティの取り組み
- DaigasグループとSDGs
-
特集:ミライ価値の共創
Daigasグループ カーボンニュート
ラル実現に向けた取り組み 特集バックナンバー
- Daigasグループの価値観と
- 2021年度
サステナビリティ活動報告 -
- お客さま価値の創造(憲章Ⅰ)
-
憲章Ⅰ インデックス
お客さまの価値創造に対する
マネジメント 安心・安全1 調達段階 安心・安全2 製造段階 安心・安全3 供給段階 安心・安全4 消費段階 お客さまの声を生かす取り組み 新たな価値提案
- 環境との調和と持続可能な
社会への貢献(憲章Ⅱ) -
憲章Ⅱ インデックス
環境との調和と持続可能な
社会への貢献に対する
マネジメント 環境経営 ‐環境マネジメント‐ 環境経営 -指標・目標と実績- 気候変動への取り組み
‐リスクと機会の認識と対応‐ 気候変動への取り組み
‐CO2排出量削減効果の評価‐ 気候変動への取り組み
‐事業活動でのCO2削減貢献‐ 気候変動への取り組み
‐お客さま先のCO2削減貢献‐ 資源循環に向けた取り組み 生物多様性への取り組み 環境技術への取り組み 環境リスク低減への取り組み グリーン購買の促進 環境コミュニケーション
- 社会とのコミュニケーション
と社会貢献(憲章Ⅲ) -
憲章Ⅲ インデックス
社会とのコミュニケーションと
社会貢献に対するマネジメント 地域コミュニティとの共生 企業ボランティア活動
「“小さな灯”運動」 社会貢献活動 財団活動
- 人権の尊重(憲章Ⅳ)
- 憲章Ⅳ インデックス 人権の尊重に対するマネジメント 人権デュー・ディリジェンス 人権啓発への取り組み
- コンプライアンスの推進
(憲章Ⅴ) -
憲章Ⅴ インデックス
コンプライアンスの推進に
対するマネジメント コンプライアンスの推進 個人情報保護の取り組み 情報セキュリティ お取引先の方などからの
相談・報告
- 人間成長を目指した
企業経営(憲章Ⅵ) -
憲章Ⅵ インデックス
人間成長を目指した企業経営に
対するマネジメント 雇用 多様性の受容 ワーク・ライフ・バランス 人材育成と処遇 従業員と会社の
コミュニケーション 安全衛生
- ガイダンス・ガイドライン
対照表とESGデータ -
ガイドライン対照表
- ESGデータ集
- 環境パフォーマンスデータ 社会データ ガバナンスデータ