人権デュー・ディリジェンス
取り組みの背景・考え方
国連「ビジネスと人権に関する指導原則」に基づき、Daigasグループの事業活動によって影響を受ける人々の人権を尊重するための仕組みを整備し、その取り組みについて積極的に開示していくことが重要と考えています。人権デュー・ディリジェンスを実施することで、人権の尊重と持続的な事業の実現に向けて取り組んでいます。
人権デュー・ディリジェンスの仕組み
下記の体制のもと、総務部コンプライアンス室、人事部人権啓発センター、企画部ESG推進室が連携し、事業活動によって発生しうる人権リスクを調査・評価し、是正・救済や予防といった対応等を行うサイクルを回しています。
■ 人権デュー・ディリジェンスの実施体制

■ 人権デュー・ディリジェンスのサイクル

人権リスクの調査・評価
当社グループでは、エネルギー事業をはじめ、都市開発事業、材料ソリューション事業、情報ソリューション事業等を展開しています。これらの事業活動によって影響を受ける人々の潜在的な人権リスクについて、調査および評価を行っています。
■ 調査ツール
種類 | 調査対象 | 概要 | |
---|---|---|---|
アンケート調査 | G-RIMS | グループの全管理者 | リスク調査・リスク対応状況確認 (年1回) |
コンプライアンス意識調査 | グループの全従業員 | リスク調査 (年1回) |
|
CSRアンケート | 主要なお取引先 | サプライチェーン上のリスク調査・ リスク対応状況確認(年1回) |
|
ヒアリング調査 | サプライチェーンリスク案件の個別調査 | グループ内およびお取引先 | サプライチェーン実態の確認 (調査頻度は案件による) |
相談窓口 | コンプライアンス・デスク | グループの全従業員、お取引先 | コンプライアンス関連の相談 |
人権啓発センター | グループの全従業員 | 人権関連の相談 |
調査結果や相談窓口への相談案件を踏まえ、人権侵害の深刻度と発生可能性の2つの軸を用いて、当社グループが事業を行ううえで配慮すべき重要な人権テーマを特定することで、人権リスク対応の優先順位づけを行っています。このプロセスは、外部有識者からの助言をいただきながら毎年実施し、配慮すべき重要な人権テーマは定期的に見直します。特定したテーマについてはコンプライアンス・リスク管理部会で確認後、ESG推進委員会での報告を行います。
■ 2021年度:配慮すべき重要な人権テーマ

人権テーマのなかでもより重要度の高いサプライチェーン上の人権問題については、原材料調達や委託業務発注において留意が必要と考えていますが、人権侵害の深刻度と発生可能性において、至急対応が必要なテーマは発見されませんでした。当社グループの事業では、バイオマス発電事業や活性炭事業における原材料の調達、そして、人手不足が課題となっている建設・土木業界における国内の外国人雇用や技能実習生の受け入れについて、サプライチェーン上の実態把握が重要と考え、リスク対応に取り組んでいきます。
人権リスクへの対応
当社グループの事業活動が、人権に対する負の影響を引き起こしたり、あるいは助長したりすることが明らかになった場合には、その是正と救済に取り組み、案件の一部についてはコンプライアンス・リスク管理部会やESG推進委員会等で内容を共有し、再発防止を図ります。
また、当社グループでは従業員だけではなく、お客さま、地域社会、お取引先など、あらゆるステークホルダーからの人権に関する相談を受け付けています。相談窓口について従業員向けにはイントラネット掲載やポスター等により周知しています。社外の方向けにはホームページに掲載しています。
■ 相談窓口
従業員等 |
|
---|---|
お客さま・地域社会など |
|
お取引先 |
|
リスク予防策として、特定した配慮すべき重要な人権テーマに基づいた人権啓発への取り組みを行っています。
取り組みの振り返りと情報開示
人権リスクの調査・評価およびリスクへの対応の取り組みについて、各関係組織と情報を共有するとともにESG推進委員会に報告します。また、ステークホルダーの皆さまへサステナビリティサイト等での情報開示に努めます。
- Daigasグループの
サステナビリティ -
トップコミットメント
サステナビリティへの取り組み
活動トピックスと指標に
対する実績 トランジション
ファイナンス- Daigasグループの価値観と
サステナビリティ推進体制 -
Daigasグループの理念体系
Daigasグループ企業行動憲章と
マネジメント方針 Daigasグループ企業行動基準 サステナビリティ推進体制と
マネジメント ステークホルダー
エンゲージメント 参加イニシアチブ 外部からの評価・表彰
- サステナビリティ経営と
価値創造プロセス -
Daigasグループの
価値創造プロセス 長期経営ビジョン2030/
中期経営計画2023 中期経営計画2023 Daigasグループ カーボン
ニュートラルビジョン
- 優先的な取り組み
(マテリアリティ) -
Daigasグループのマテリアリティ
マテリアリティの見直しサイクル
お客さま価値の創造(憲章Ⅰ)
環境との調和と持続可能な
社会への貢献(憲章Ⅱ) 社会とのコミュニケーションと
社会貢献(憲章Ⅲ) 人権の尊重(憲章Ⅳ) コンプライアンスの推進
(憲章Ⅴ) 人間成長を目指した企業経営
(憲章Ⅵ)
- コーポレート・ガバナンス
- コーポレート・ガバナンス リスクマネジメント コンプライアンス 社外取締役メッセージ
- バリューチェーンと
サステナビリティ -
バリューチェーンと
ステークホルダーへの配慮 主なエネルギーバリュー
チェーンが社会に与える影響と
サステナビリティの取り組み
- DaigasグループとSDGs
-
特集:ミライ価値の共創
Daigasグループ カーボンニュート
ラル実現に向けた取り組み 特集バックナンバー
- Daigasグループの価値観と
- 2021年度
サステナビリティ活動報告 -
- お客さま価値の創造(憲章Ⅰ)
-
憲章Ⅰ インデックス
お客さまの価値創造に対する
マネジメント 安心・安全1 調達段階 安心・安全2 製造段階 安心・安全3 供給段階 安心・安全4 消費段階 お客さまの声を生かす取り組み 新たな価値提案
- 環境との調和と持続可能な
社会への貢献(憲章Ⅱ) -
憲章Ⅱ インデックス
環境との調和と持続可能な
社会への貢献に対する
マネジメント 環境経営 ‐環境マネジメント‐ 環境経営 -指標・目標と実績- 気候変動への取り組み
‐リスクと機会の認識と対応‐ 気候変動への取り組み
‐CO2排出量削減効果の評価‐ 気候変動への取り組み
‐事業活動でのCO2削減貢献‐ 気候変動への取り組み
‐お客さま先のCO2削減貢献‐ 資源循環に向けた取り組み 生物多様性への取り組み 環境技術への取り組み 環境リスク低減への取り組み グリーン購買の促進 環境コミュニケーション
- 社会とのコミュニケーション
と社会貢献(憲章Ⅲ) -
憲章Ⅲ インデックス
社会とのコミュニケーションと
社会貢献に対するマネジメント 地域コミュニティとの共生 企業ボランティア活動
「“小さな灯”運動」 社会貢献活動 財団活動
- 人権の尊重(憲章Ⅳ)
- 憲章Ⅳ インデックス 人権の尊重に対するマネジメント 人権デュー・ディリジェンス 人権啓発への取り組み
- コンプライアンスの推進
(憲章Ⅴ) -
憲章Ⅴ インデックス
コンプライアンスの推進に
対するマネジメント コンプライアンスの推進 個人情報保護の取り組み 情報セキュリティ お取引先の方などからの
相談・報告
- 人間成長を目指した
企業経営(憲章Ⅵ) -
憲章Ⅵ インデックス
人間成長を目指した企業経営に
対するマネジメント 雇用 多様性の受容 ワーク・ライフ・バランス 人材育成と処遇 従業員と会社の
コミュニケーション 安全衛生
- ガイダンス・ガイドライン
対照表とESGデータ -
ガイドライン対照表
- ESGデータ集
- 環境パフォーマンスデータ 社会データ ガバナンスデータ