地域コミュニティとの共生
- 特定したマテリアリティ
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地域コミュニティ
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取り組みの背景・考え方
Daigasグループは地域に根ざした事業を営んでおり、地域の皆さまとの良好な関係なくしては、経営は成り立たないと考えています。事業をご理解いただくために積極的に情報を開示し、経営の透明性を高めるとともに社会とのコミュニケーションを推進します。
また、当社グループが事業活動で培ってきた知見や資源を生かし、行政活動への提言や協力、地域との共創活動に努め、地域の価値創造に取り組んでいます。
まちづくり
地域に暮らす人々とともに築く発展
エネルギー事業者としての使命感を持って環境の保全に取り組むとともに、人々の暮らしと密着した事業を展開し、地域との共生を目指すDaigasグループは、地域の環境・防災に配慮したまちづくりや健康等の生活分野への協力・提言など、社会の安心と安全の向上を目指した取り組みを行っています。
2021年度は、セミナーをはじめ自治体のSDGs推進に向けた働きかけや超高齢社会の課題解決に向けた団体との協働にも取り組みました。
地域の文化・歴史を生かしたまちづくりへの貢献
Daigasグループでは、地域の文化・歴史の活性化を通じた活力あるまちづくりに貢献するため、独自の支援を行っています。1985年から2003年の間、当社グループでは旧社屋を活用した複合文化施設「扇町ミュージアムスクエア(OMS)」を運営し、演劇を中心とした若者文化の発信に取り組んできました。そして、OMSの10周年にあたる1994年には記念事業の一環として「OMS戯曲賞」を創設し、現在も若手・中堅劇作家の発掘・支援を継続しており、毎年50~60件程度の応募をいただいています。2021年度は、コロナ禍での上演が困難な状況を踏まえ、未上演作品の応募も対象として、45作のなかからニューノーマル時代における新たなOMS戯曲賞を選定しました。
2010年にはドラマシリーズ「イストワール」をスタートさせ、関西に実在し活躍した人物のドラマをOMS戯曲賞ゆかりの作家が書き下ろし、朗読劇として人物ゆかりの地での上演を行っています。
2021年度は、「イストワール」の第6話として制作した作品『蘆州の人』と、番外編として与謝野晶子を描いたまち歩き演劇作品『忘れじの朝(あした)』を堺市内の「さかい利晶の杜」にて再演しました。
当社グループでは、こうした一連の取り組みを通じて、劇作家の育成や支援を行い、関西の演劇文化を振興させることで、まちづくりや地域社会の活性化、地域の魅力再発見に貢献することを目指しています。
エネルギー・文化研究所の活動
Daigasグループのエネルギー・文化研究所(Research Institute for Culture, Energy and Life:通称CEL)は、大阪ガス創業80周年記念事業のひとつとして1986年に設立された企業内研究所です。現在は、「生活者」「地域・コミュニティ」「経済・産業」「都市のインフラ」という研究領域を設定し、社会の構造分析・課題解決に向けた研究・実践・提言に取り組んでいます。研究成果を出版物やシンポジウム・セミナーでの講演、大学での講義、新聞・雑誌等で公表するほか、行政・経済界の委員会やNPOとの協働等の社外活動にも生かしています。また、情報誌『CEL』の発行や、ウェブサイト、公式Facebookページなどの媒体を通じた情報発信にも力を入れています。さらに、大阪駅北側のグランフロント大阪ナレッジキャピタルに開設した「都市魅力研究室」を活用し、地域・コミュニティや超高齢社会などをテーマにセミナーや勉強会などを開催しています。
都市のもつ歴史的、文化的資源を発掘して物語にまとめ、語りと音楽、映像をまじえて紹介する「語りべシアター」は、大阪を中心に近畿圏で公演活動を展開してきましたが、2019年9月には、シンガポールにて初の海外公演を行いました。また、2021年度にはオンライン配信用の作品『大阪御堂筋ものがたり』(英語版含む)を制作し、YouTube公式サイトに公開しました。
このほか、都市の魅力づくりや高齢者の就労支援の仕掛けづくりなど、行政や地域団体との講座やセミナーを実施しました。
また、地域資源を生かしながら、新たなつながりを紡いでいく「U-CoRoプロジェクト」では、過去と現在を行き来きしながら未来を考えるきっかけとなる新聞「上町台地 今昔タイムズ」の発行やフォーラムの開催を定期的に行っています。
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「U-CoRoプロジェクト」で定期的に開催される
「上町台地 今昔フォーラム」 -
『大阪御堂筋ものがたり』を制作し、YouTubeで公開
TOPIC 2021)高齢者が活躍する地域社会づくりへの貢献
エネルギー・文化研究所(CEL)では、研究員が研究での知見などを生かし、様々な方面で活躍しています。2021年度からは、NPO法人「健康・生きがい就労ラボ」と協働で、高齢者が活躍できる地域社会づくりに取り組んでいます。
シニアが無理なく働き、活動できる地域社会の仕組みを創っていくことを目的として、兵庫県宝塚市における市民協働の取り組みをきっかけに就労トライアル活動を実施しました。
就労トライアル活動では、「働くから健康=健康のために働く」をテーマに、短時間で活動する「プチ就労」の仕組みを構築し、同年6月には初心者向けスマホ講座の企画・運営を開始しました。講座中、数人ごとに個別対応するチューター役をシニアのプチ就労に位置づけて、シニア目線での講座を行い、参加者からも好評でした。
また、地域活動を促進するために、LINEでプチ就労、ボランティア活動、イベントの募集状況を調べて応募できるマッチングサービス「プチ活」を開発中です。
エネルギー・文化研究所は、上記マッチングサービスの開発、自治体やNPO法人との協働を研究・分析し、研究成果として社内外に発表することにより、シニアが若い世代も支える、高齢者も活躍する地域社会づくりに貢献しています。
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短時間活動の「プチ就労」として
子育てイベントの受付を行う高齢者 -
チューター(伴走者)として高齢者が
高齢者に寄り添うスマホ講座の様子
社会への参画
消費者団体の代表の方々と経営幹部が直接意見交換
大阪ガスでは、多くの「お客さまの声」を経営や業務の改善に生かしていくため、消費者団体などの皆さまからご意見を伺う機会を設けています。
関西各地区の消費者団体が組織している関西消費者団体連絡懇談会の代表の方々とは、毎年1回、当社の経営幹部が直接、意見交換をしています。1986年から30年以上に渡って、継続的に開催しています。2021年度の懇談会では、当社からの情報提供として「Daigasグループ中期経営計画2023」をテーマに、当社のカーボンニュートラルに向けた取り組みなどを報告しました。最近の事例として、新潟県長岡市での「メタネーションシステムの実用化を目指した技術開発事業」について、事業概要などを紹介しました。先方からは、再生可能エネルギー拡大の見通しや、経過措置料金規制解除など、幅広くご質問およびご意見をいただきました。
日頃は、消費者団体や消費生活センターを対象とした、啓発活動を積極的に行っており、2020年度は消費者庁主催のシンポジウムに登壇し「エシカル消費につながるエネルギー資源の選択」について講演しました。2021年度はコロナ禍により、啓発活動を自粛していましたが、感染防止対策を施し徐々に活動を再開しています。
今後も、様々な広報・広聴活動を実施するなど、消費者志向の事業活動を続けていきます。
経済・業界団体への参画
大阪ガスでは、以下の経済・業界団体に所属し、社会的課題の改善・解決のために連携・協力を図っています。
所属団体
- ・大阪商工会議所
- ・関西経済連合会
- ・関西経済同友会
- ・日本経済団体連合会
- ・日本ガス協会(2021年4月から大阪ガス会長の本荘武宏が日本ガス協会の会長を務めています)
- Daigasグループの
サステナビリティ -
トップコミットメント
サステナビリティへの取り組み
活動トピックスと指標に
対する実績 トランジション
ファイナンス- Daigasグループの価値観と
サステナビリティ推進体制 -
Daigasグループの理念体系
Daigasグループ企業行動憲章と
マネジメント方針 Daigasグループ企業行動基準 サステナビリティ推進体制と
マネジメント ステークホルダー
エンゲージメント 参加イニシアチブ 外部からの評価・表彰
- サステナビリティ経営と
価値創造プロセス -
Daigasグループの
価値創造プロセス 長期経営ビジョン2030/
中期経営計画2023 中期経営計画2023 Daigasグループ カーボン
ニュートラルビジョン
- 優先的な取り組み
(マテリアリティ) -
Daigasグループのマテリアリティ
マテリアリティの見直しサイクル
お客さま価値の創造(憲章Ⅰ)
環境との調和と持続可能な
社会への貢献(憲章Ⅱ) 社会とのコミュニケーションと
社会貢献(憲章Ⅲ) 人権の尊重(憲章Ⅳ) コンプライアンスの推進
(憲章Ⅴ) 人間成長を目指した企業経営
(憲章Ⅵ)
- コーポレート・ガバナンス
- コーポレート・ガバナンス リスクマネジメント コンプライアンス 社外取締役メッセージ
- バリューチェーンと
サステナビリティ -
バリューチェーンと
ステークホルダーへの配慮 主なエネルギーバリュー
チェーンが社会に与える影響と
サステナビリティの取り組み
- DaigasグループとSDGs
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特集:ミライ価値の共創
Daigasグループ カーボンニュート
ラル実現に向けた取り組み 特集バックナンバー
- Daigasグループの価値観と
- 2021年度
サステナビリティ活動報告 -
- お客さま価値の創造(憲章Ⅰ)
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憲章Ⅰ インデックス
お客さまの価値創造に対する
マネジメント 安心・安全1 調達段階 安心・安全2 製造段階 安心・安全3 供給段階 安心・安全4 消費段階 お客さまの声を生かす取り組み 新たな価値提案
- 環境との調和と持続可能な
社会への貢献(憲章Ⅱ) -
憲章Ⅱ インデックス
環境との調和と持続可能な
社会への貢献に対する
マネジメント 環境経営 ‐環境マネジメント‐ 環境経営 -指標・目標と実績- 気候変動への取り組み
‐リスクと機会の認識と対応‐ 気候変動への取り組み
‐CO2排出量削減効果の評価‐ 気候変動への取り組み
‐事業活動でのCO2削減貢献‐ 気候変動への取り組み
‐お客さま先のCO2削減貢献‐ 資源循環に向けた取り組み 生物多様性への取り組み 環境技術への取り組み 環境リスク低減への取り組み グリーン購買の促進 環境コミュニケーション
- 社会とのコミュニケーション
と社会貢献(憲章Ⅲ) -
憲章Ⅲ インデックス
社会とのコミュニケーションと
社会貢献に対するマネジメント 地域コミュニティとの共生 企業ボランティア活動
「“小さな灯”運動」 社会貢献活動 財団活動
- 人権の尊重(憲章Ⅳ)
- 憲章Ⅳ インデックス 人権の尊重に対するマネジメント 人権デュー・ディリジェンス 人権啓発への取り組み
- コンプライアンスの推進
(憲章Ⅴ) -
憲章Ⅴ インデックス
コンプライアンスの推進に
対するマネジメント コンプライアンスの推進 個人情報保護の取り組み 情報セキュリティ お取引先の方などからの
相談・報告
- 人間成長を目指した
企業経営(憲章Ⅵ) -
憲章Ⅵ インデックス
人間成長を目指した企業経営に
対するマネジメント 雇用 多様性の受容 ワーク・ライフ・バランス 人材育成と処遇 従業員と会社の
コミュニケーション 安全衛生
- ガイダンス・ガイドライン
対照表とESGデータ -
ガイドライン対照表
- ESGデータ集
- 環境パフォーマンスデータ 社会データ ガバナンスデータ