新たな価値提案
取り組みの背景・考え方
Daigasグループは、近畿圏において都市ガスを安定的に供給しながら、周辺分野にも事業を広げ、地域とともに発展してきました。お客さまの暮らしやビジネスをさらに豊かにし、環境や社会に配慮した持続可能な開発と成長を実現するため、様々なステークホルダーと協働しながら新しい価値を創造し、多様なメニューや新技術をお客さまに提供していきます。
多彩な料金メニューサービス
社会やお客さまのニーズに応える
多様なガス料金メニュー
大阪ガスでは、お使いのガス機器やご使用量に合わせてご契約いただける、様々な料金メニューをご用意しています。省エネルギー性の高いガス設備の普及を目的として、家庭用燃料電池コージェネレーションシステム「エネファーム」や、ガス温水床暖房等の特定の機器をお使いのお客さまには、それぞれの機器に応じたお得な料金を適用します。その他のガス機器を組み合わせてご使用いただくことで、さらにオプション割引が適用される場合もあります。
また、ガスをたくさんご利用になられているご家庭向けには、「もっと割料金」メニューを設定し、多くのお客さまにご利用いただいております。
2021年4月1日からは、脱炭素の推進に取り組む法人のお客さま向けに「カーボンニュートラル都市ガス」の申込受付を開始しました。「カーボンニュートラル都市ガス」の申込受付は、大阪ガス100%子会社のDaigasエナジー(株)が大阪ガスの代理店として行います。「カーボンニュートラル都市ガス」は、天然ガスの採掘、輸送、製造、燃焼のそれぞれの工程で発生するCO2をCO2クレジット※で相殺した「カーボンニュートラルLNG」を活用するものです。
今後も社会やお客さまのニーズに応じた最適なガス機器と料金メニューのご提案に努めていきます。
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※ CO2クレジット
信頼性の高い検証機関が世界各地の環境保全プロジェクト等におけるCO2削減効果をCO2クレジットとして認証したものです
お客さまのご利用状況やライフスタイルに合った
最適な電気料金メニューをご用意
大阪ガスでは、お客さまのご利用状況に合わせた電気料金メニューをご用意しています。当社のガスをご契約のお客さま向けの「ベースプランA-G」、家庭用燃料電池コージェネレーションシステム「エネファーム」をお使いいただいているお客さま向けの「家庭用ガス発電プラン」をはじめ、お得な料金メニューをご用意しています。
2018年度には、Amazonの会員プログラム「Amazonプライム」がついてお得になる「スタイルプランP」等、ライフスタイルに合わせてお選びいただける電気料金メニュー「スタイルプラン」、2019年度には、(株)radikoの会員プログラム「radikoプレミアム」がついてお得になる「ウィズradikoプラン」等、楽しく豊かな暮らしを応援する電気料金メニュー「ウィズプラン」を新たに設定しました。
2020年度には、社会全体の脱炭素に向けたニーズの高まりを踏まえ、電気料金メニュー「スタイルプランE-ZERO」について、電気のご使用量の多いお客さま向けのプラン「スタイルプランE-ZERO B」と「スタイルプランE-ZERO動力」を新たに追加し、2021年3月30日に受付を開始しました。「スタイルプランE-ZERO」は、Daigasグループの保有する再生可能エネルギー電源により発電された電気と卒FITを迎えたお客さま※1 から買い取った電気等に再生可能エネルギー由来の非化石証書※2を組み合わせた電気料金メニューです。CO2排出量ゼロ、再生可能エネルギー100%※3の電気をご使用いただくことができます。なお、環境省が実施する「再エネ電力と電気自動車や燃料電池自動車等を活用したゼロカーボンライフ・ワークスタイル先行導入モデル事業※4」の補助要件である「再エネ100%電力調達」に対応しています。
今回、一般のご家庭だけでなく電力使用量の多い店舗などでもご利用いただくことができる「スタイルプランE-ZERO B」とエレベーターや空調機器等の動力を使用するお客さま向けの「スタイルプランE-ZERO動力」を追加することにより、より多くのお客さまに再生可能エネルギー100%の電気をご利用いただくことが可能になりました。
また、業務用のお客さま向けにお困りごとを解決する新電気料金メニュー「動力用プランAir」と「動力用プランAirダブル」および「動力用プランあんしんプラス」を新たに設定しました。
脱炭素の推進に取り組む法人のお客さま向けには、再生可能エネルギー100%の電気を供給する新電気料金メニュー「D-Green(ディーグリーン)」シリーズの申込受付を、2021年4月1日に開始しました。「動力用プラン」「D-Green」シリーズの受付は大阪ガス100%子会社のDaigasエナジー(株)が大阪ガスの代理店として行います。
「D-Green Premium」は、再生可能エネルギーの固定価格買取制度(以下、FIT制度)を利用せず新たに設置した電源の非化石証書を再生可能エネルギー100%の電気とともに供給する電気料金メニューです。この料金メニューをお使いいただくことで新たな再生可能エネルギー電源の開発促進に寄与します。また、非化石証書に発電所の名称や所在地、発電方法、発電量、発電時期などを記載した属性情報を付与することで、国際的イニシアティブの一つであるRE100※5の要件を満たしており、ご希望されるお客さまには非化石証書の由来となる発電所をDaigasグループがご提供可能な電源リストの中から都道府県単位でご指定いただくことができます。
「D-Green RE100」は、FIT制度を利用した電源の非化石証書を再生可能エネルギー100%の電気とともに供給する電気料金メニューです。また、こちらのメニューも非化石証書に属性情報を付与することでRE100の要件を満たしています。
社会やお客さまのニーズに応じたこれらの料金メニューを活用して、お客さまの暮らしとビジネスをサポートしていきます。
- ※1 「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法」に基づく、再エネの固定価格買取期間が終了したお客さま
- ※2 非化石エネルギー源に由来する電気の環境価値を証書化したもので、小売電気事業者が調達してお客さまに提供することにより、お客さまのCO2排出量の削減が認められています
- ※3 火力や原子力等を含まない再生可能エネルギーにて発電された電気に、非化石証書(再エネ指定)を用いることで、実質的に再生可能エネルギー100%の電気とするものです
- ※4 環境省がグリーン社会の実現を進めるため、電気自動車・燃料電池自動車等の導入拡大と同時に、再エネ電力を使用したゼロカーボンのライフスタイルの普及や、日常及び非常時の両方で活用できる充放電設備/外部給電器の普及を促進することを目的に実施する補助事業
- ※5 事業活動で使用する電力の100%を再生可能エネルギー電気で賄うことを目指す企業群の国際イニシアティブであり、本メニューは「RE100 TECHNICAL CRITERIA」の要件を満たしています
「大阪ガスサービスショップ くらしプラス」
による
お客さまへのサービス展開
地域のお客さまと当社を結び、
お客さまの暮らしを一層快適に
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「大阪ガスサービスショップ
くらしプラス」 -
「大阪ガスサービスショップ くらしプラス」は、大阪ガスと地域のお客さまを結ぶパートナー企業です。昭和30年代からガスの使用手続きなど当社からの委託業務のほか、ガス機器の販売・修理、浴室・キッチン等のリフォーム、火災警報器等の販売など、多彩なサービスを提供しています。
2021年3月末現在で、121店の「大阪ガスサービスショップ くらしプラス」が当社ガス供給エリア内に展開しています。
「らく得リース」や「らく得保証」など
新しいサービスをご提供
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大阪ガスは、まとまった購入資金のご用意が不要で、月々のお支払いにより最新のガス機器、ガスコンロをご使用いただける「らく得リース」や、ガス給湯器、ガスコンロおよびガス温水暖房端末が故障した場合の無償修理や定期点検を最大10年間保証する「らく得保証」など、お客さまの暮らしを便利にするサービスを提供しています。
これまで多くのお客さまにご支持いただき、2021年3月末現在の「らく得リース」の累計加入者数は約6万件、「らく得保証」の累計加入者数は約80万件となりました。
お客さまのニーズにお応えする
様々なサービス
「住ミカタ・サービス」
住まいに関する幅広いサービスをご提供し、
安全で快適な暮らしに貢献
大阪ガスは、ご家庭のお客さまのより安全で快適な暮らしに貢献するため、ガスや電気のエネルギーに加え、住まいに関する幅広いサービス「住ミカタ・サービス」をご提供しています。
「住ミカタ・サービス」は、水まわり修理、エアコン修理、住まいの修理、ハウスクリーニングなどの「駆けつけサービス」や、ガス警報器、火災警報器、ホームセキュリティなどの「防災・防犯サービス」などを提供しています。たとえば、「水まわり修理サービス」は大阪ガスサービスチェーンが迅速な受付・対応を行うとともに、ガス機器修理で培った確かな技術力を水まわり(キッチン、お風呂、洗面所、トイレ等)修理に生かします。
2020年6月には(株)ダスキンとの連携により家事代行や庭木のお手入れなどのサービス提供を開始し、10月からは、日本PCサービス(株)との連携によりパソコン・IoT機器のトラブル対応を行うサービス提供を開始しました。
本サービスにおいて、大阪ガスサービスチェーンや様々なアライアンスパートナーとの連携を通じて、幅広いお客さまのお困りごとに対応しており、住ミカタ会員数は現在40万人を超えています。
工場向けIoTサービスを開始
大阪ガスは、IoTを活用して工場の生産性向上につながるソリューションを提供するサービス「D-Fire」を提供しています。
製造業では、品質や生産効率の向上に加え、熟練技術者の高齢化による人材不足など、様々な課題があります。一方で、高額な投資が困難であることやシステム専門人材が不足するなど、IoT導入に対しては障壁が存在しています。
当社がガス事業で培ってきたシミュレーションやセンサー等の技術、およびDaigasグループのシステム開発およびデータ分析力に加え、お客さま先でのコンサルティング営業をさらに深化させることで工場全体の課題を解決するIoTシステムを提供します。
具体的には、当社が最適なデバイスやセンサーの選定とその可視化・分析ツールを用意するなど、IoTサービスをワンストップで提供することで、設備稼働データの傾向管理による突発的な設備故障の軽減に加え、加工条件と製品品質情報との照合により安定的な品質維持を実現します。熟練技術者のノウハウをデジタル化することも可能になり、技能伝承の支援にもつながります。
当社は今後も独自の技術に、AI(人工知能)・IoTなどの最新技術を組み合わせることで、お客さまのビジネス拡大や課題解決に役立つサービスの拡充を目指します。
■ 工場IoTサービス「D-Fire」

「ekul」「HelloOG!」業務用のお客さまとのつながりを
強化するICTサービス
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Daigasグループでは、業務用のお客さま向けに「エネフレックス」や「もっとsave」など、情報通信技術(ICT)を活用してエネルギーの“見える化”や省エネルギー制御等を行うサービスを展開してきました。
省エネルギー、省コスト、省力化への貢献に加え、様々な“見える化”ニーズにさらにお応えするため、2016年から「ekul(イークル)」のサービスを開始しました。「ekul」は、無線技術や電池式計測器を使い、安価・容易にガス・電気の使用量を即時に計測して情報をお知らせするほか、水道使用量や来店者数、温湿度等、お客さまが“見える化”したい様々なデータの追加計測が可能です。
また、総合エネルギー事業者として、当社が保有する情報から、お客さま別にお役立ち情報を発信する無料の会員制ウェブサービス「HelloOG!(ハローオージー)」を開始しました。「HelloOG!」では、ガス・電気の使用量や料金情報を閲覧でき、飲食店業種のお客さま向けの個別情報発信も開始しました。今後は、他の業種も含め、お客さま別の最適な情報発信メニューを拡充していく予定です。
当社グループはこれからもお客さまの良きエネルギーパートナーとして、最適なソリューションを提案していきます。
2020 TOPIC)水処理ビジネスにおける業務提携について
~ワンストップサービス「D-Aqua」によるサービス拡大~
大阪ガスの100%子会社のDaigasエナジー(株)は、エネルギー関連サービスに加え、水処理サービスをお客さまにワンストップでお届けするため、三浦工業(株)、アクアス(株)のそれぞれと、2021年3月23日に業務提携契約を締結しました。
Daigasエナジー(株)は、ガス事業で培った技術力※を活用し、用水・排水処理などの水処理サービスを数多くのお客さまに提供してきました。この度、昨今のお客さまの環境対策ニーズの高まりを受け、水処理サービスにおけるメンテナンスの充実や商材の拡充によるワンストップサービス化を目的に、三浦工業(株)、アクアス(株)と業務提携しました。今後は水処理サービスを「D-Aqua」と命名し、さらなるサービス向上を目指します。
三浦工業(株)は、ボイラ技術を基盤とする水処理機器において、井戸水および工業用水利用分野で高い技術力・エンジニアリング力を有しています。一方、アクアス(株)は排水処理を始めとする水処理プラント・薬品・分析・メンテナンスなどを手掛ける総合水処理メーカーです。
Daigasエナジー(株)は、エネルギー・環境対策技術に加え両社との連携により、お客さまに、井戸水および工業用水利用、排水処理を含めたユーティリティ全体に対するサービスをワンストップで提供します。また、上水・排水処理コストの削減、環境負荷低減とともに、災害などの断水時における工場の操業継続などBCP対策にも貢献します。
Daigasエナジーは、さらに様々な事業者と連携し、バイオガス生成や廃棄物の有効利用など、水処理から環境対策に至る総合的なソリューションを進めていきます。これにより、エネルギー使用量や廃棄物処分量削減などのお客さまの課題を解決するとともに、社会課題の脱炭素社会への貢献にも取り組んでいきます。
- ※ 石炭から都市ガスを製造する際に発生していた排水の処理技術など
■ ワンストップサービスの例

2020 TOPIC)新潟県長岡市における液化炭酸ガス製造プラントの商業運転を開始
大阪ガス(株)の100%子会社である大阪ガスリキッド(株)が2018年9月に100%出資で設立した長岡炭酸(株)は、2020年11月16日に新潟県長岡市において液化炭酸ガス製造プラントの商業運転を開始しました。
本プラントは、2019年3月から2021年4月の商業運転開始を目指して建設を進めてきましたが、建設工事が順調に進み、当初予定よりも5カ月早く商業運転を開始しました。2021年1月には、ドライアイス製造プラントの商業運転も開始しました。
Daigasグループの産業ガス分野において、両プラントは関西域外で初めて建設から製造・販売までを手掛ける案件です。長岡炭酸は隣接する国際石油開発帝石(株)から原料となる炭酸ガスの供給を受け、液化炭酸ガスおよびドライアイス(以下「液化炭酸ガス等」)の製造販売事業を行います。
液化炭酸ガス等は、国内における石油精製施設の減少やアンモニアの生産縮小に伴い、原料となる炭酸ガスが減少しつつあり、液化炭酸ガス等の供給は全国で慢性的に不足しています。また、新潟県を含む東北・北信越エリアへの液化炭酸ガス等の供給は、関東・関西エリア等からの長距離輸送に依存しています。このようななか、両プラントの稼働により、当該エリアにおける液化炭酸ガス等の安定的な供給体制の構築に貢献します。
「扇島都市ガス供給(株)」の都市ガス製造・
供給設備の商業運転開始
大阪ガスと(株)JERA、JXTGエネルギー(株)とで共同出資する扇島都市ガス供給(株)は、2020年4月1日に神奈川県川崎市扇島地区において、都市ガスの製造・供給設備(熱量調整設備)の商業運転を開始しました。
本設備は、天然ガスとLPGを原料に、年間で110万t程度の都市ガスを製造するものです。製造された都市ガスについて、(株)JERAは主に品川火力発電所の発電用燃料用として、JXTGエネルギー(株)と当社は都市ガス小売などに活用します。またJXTGエネルギー(株)と(株)JERAが参画する東京大井地区における水素ステーション事業の水素製造用の原料としても活用します。
本設備では、(株)JERAが天然ガスの供給および設備のオペレーション、JXTGエネルギー(株)が熱量調整するためのLPGの供給、当社がこれまでの熱量調整設備の運営に関するノウハウによる支援などを担い、扇島都市ガスを通じて、安全を最優先に本設備の運営・管理を行っています。
お客さま向けウェブサイト
ウェブサイトでも、便利で使いやすく、
暮らしに役立つ情報を提供
会員制サイト「マイ大阪ガス」
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会員制ウェブサイト「マイ大阪ガス」
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家庭用ガスや「大阪ガスの電気」のご契約者さまを対象に、利便性や満足度のさらなる向上を目指した会員制サイト「マイ大阪ガス」を2009年から運営しています。(会員数150万人:2021年1月末現在)
お客さま宅のガス・電気※の使用量・料金情報、大阪ガスからの訪問予定、各種契約情報などをウェブサイトでご確認いただけるほか、WEB手続きなどの便利機能を中心にコンテンツを充実させてきました。
2021年3月1日から、「よりお得に」「より便利に」「より安全に」ご利用いただけるよう、ポイント制度を一新し、以降もポイントモールやコンテンツの拡充・変更を行いました。
「ガス・電気の料金確認」や「コラム閲覧」などのサイト利用に加え、新たにリリースした「ポイントモールの利用」や「住ミカタ・サービスなどの各種サービスのご利用」によりポイントをためる事ができます。ためたポイントは、以前から実施の「抽選への応募」「NPO法人への応援」に加え、計6社との「共通ポイントとの交換」が可能となりました。
マイ大阪ガスでの取扱説明書確認機能は、従来は大阪ガス製ガス機器の所有者さまのみを対象としていましたが、他社製ガス機器の取扱説明書も確認できるように拡充しました。
また、セキュリティ強化のため、2段階認証を導入しました。ログインIDとパスワードに加え、「認証コード」による認証をおこなうことで、第三者による不正なログインを防止します。
今後もお客さまの声を反映し、お客さまの利便性や満足度向上に努めていきます。
- ※ 「大阪ガスの電気」をご利用の方のみ
大阪ガスウェブサイト
Daigasグループでは、お客さまにエネルギーを無駄なく上手にご利用いただくため、各種媒体を通じて、省エネルギーに関する知識や身近な省エネルギー活動に役立つ情報等を提供しています。
大阪ガスのウェブサイトでは、「かしこいくらしのヒント図鑑」を掲載し、ご家庭でできる省エネルギー行動例やその効果も紹介しています。さらに、定期保安巡回時にお客さまに配布する「ガスご使用の手引き(あんしんガイド)」の内容をウェブサイトでもご確認いただけます。
2018年からは、ウェブサイト「ご家庭のお客さま」向けの英語ページを充実させるとともに、中国、韓国の方向けに、新しく中国語(簡体文)、韓国語のページも公開しました。
また、皆さまに当社についてもっと知っていただき、もっと好きになっていただくために、「Daigas STUDIO(ダイガスタジオ)」では、ウェブサイトやFacebook、Twitterで当社グループの最新情報やトピックスをお届けしています。
イノベーションによる新しいサービス
価値を共創
2020 TOPIC)IoTガス機器と他社IoT機器との連携
~様々な企業さまのサービスから、IoT対応ガス機器の操作が可能に~
大阪ガスは、2016年4月に日本で初めて家庭用ガス機器分野でIoT技術を導入し、インターネットと常時接続する家庭用燃料電池コージェネレーションシステム「エネファーム」、家庭用ガス給湯器などを販売してきました。これまでに10万台を超える機器がインターネットに接続しており、専用スマートフォンアプリを使った機器の遠隔操作や、機器の遠隔見守りサービス、エネルギー使用量の見える化等のIoTサービスを提供してきました。
当社はお客さまの利便性向上を目的に、スマートスピーカー等、他社サービスとの連携にも注力をしてきました。2020年には家電を中心とした機器との連携を実現するために、シャープ(株)のスマートライフアプリ「COCORO HOME」(2020年5月)、ソニーネットワークコミュニケーションズ(株)のマルチファンクションライト(2020年8月)と連携を実現。これによって、連携する両社のアプリケーションから当社のIoT対応の「エネファーム」、家庭用ガス給湯器のお湯はりや床暖房の操作が可能になりました。
今後も様々なアライアンスパートナーと新しいお客さま価値について検討していきます。
■ 大阪ガスのIoTガス機器を通じたサービスのイメージ

2020 TOPIC)家庭の悩みを解決するプリント管理アプリ「プリゼロ」のサービス開始と子育ち・子育て支援に関する豊中市との連携について
大阪ガスは、お客さまのお困りごとをデジタル技術により解決する新規事業として、子どもの学校などからくる多数のプリントをスマートフォンで管理可能にするアプリ「プリゼロ」を開発し、2021年4月19日にアプリストアから配信を開始しました。
昨今、子どもを持つ共働きのご家庭の増加などもあり、日々の学校や習い事先などから配布される多数のプリント類の保管・保存方法や、行事などのスケジュール管理が保護者の悩みの一つとなっています。当社ではそれらのお困りごとを解決すべく、スマートフォンでプリントやイベント、タスクの管理をオールインワンで行い、ご家族で共有できるアプリ「プリゼロ」を開発しました。今回の開発にあたっては、当社内の父親・母親である子育て中の従業員150人がモニターとして参画し、実体験を踏まえた意見を反映しました。
また、今後は行政や学校とも連携し、当サービスの更なる活用について検討を進めたいと考えており、その第一歩として、大阪府豊中市と「子育ち・子育て支援に関する」連携協定書を2021年3月29日に締結しました。子育て世帯へのワークショップなどを通じて、社会的な課題の発見・解決にも寄与していきます。

新規事業創造プログラム「TORCH」から
2つの事業をリリース
大阪ガスでは若手社員が中心となって新規事業を創り出すプログラムを「TORCH」と命名し、2017年に開始しました。全社員向けにコンテスト形式で発表し、高い評価を得た事業アイデアは社内外の関係者と協力しながら、事業化を目指します。
2020年2月には、(株)GOCCO.と開発した気分転換ネタ集合アプリ「ラムネ」をリリースしました。「ラムネ」はマンネリ化した日常を少し楽しくする気分転換のためのヒントを閲覧・投稿できるサービスです。
また、2020年12月には、ヱビス(株)と開発した"人とのすれ違い"を"本との出会い"に変えるアプリ「taknal(タクナル)」をリリースしました。「taknal」は、ユーザー同士がすれ違うと、お互いのオススメ本の情報を交換できるサービスです。
当社は「TORCH」等で若手社員を中心とした人材育成を進めるとともに、既存事業の枠にとらわれない新規事業の創造を目指します。

気分転換ネタ集合アプリ「ラムネ」
「ラムネ」について詳しくはこちらをご覧ください

"人とのすれ違い"を"本との出会い"に変えるアプリ
「taknal」
「taknal」について詳しくはこちらをご覧ください
技術開発の推進と支援
新型デジタル圧力計
「デジタルマノメータWM-1000」を開発
大阪ガスは、愛知時計電機(株)との共同で、ガス管の気密・漏洩検査に用いるデジタル圧力計の新機種「デジタルマノメータWM-1000」を開発しました。
「デジタルマノメータWM-1000」は、Bluetoothによる無線通信機能を搭載しており、タブレットによる操作や圧力測定記録の管理が可能であり、業務の効率化が期待できます。また、タブレットのGPS機能やカメラ機能を利用したトレーサビリティの向上にも役立ちます。
当社は、お客さまに安心して安全なガスをお使いいただけるよう、本製品を全国のガス事業者へ普及させていくとともに、今後もデジタル圧力計等のさらなる技術開発に取り組んでいきます。
- ※ 2022年4月から都市ガスの供給事業は大阪ガスネットワーク(株)が実施しています
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圧力計本体
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タブレット
AIが埋設管を判断する「AIレーダーロケーター」を開発
大阪ガスはAI画像診断技術を導入することで、誰でも簡単に埋設管を精度良く判定できる、「AIレーダーロケーター」を開発しました。
道路には様々なインフラ設備が埋設されており、ガス工事にあたって掘削する際は、各埋設管を破損しないように注意が必要です。当社では埋設管位置を精度良く特定するためにレーダーロケーターを活用しています。レーダーロケーターは地中に向かって電波を発射し、埋設管からの反射によって探査画像を生成します。作業者は画像の中の波形を読み取ることで埋設管位置を推定しています。配管状況や土質によっては判定が難しいケースがあり、確実な埋設管の位置把握には熟練技術が必要です。
本開発では熟練者の判断をAIが学習することによって、作業者のノウハウに頼ることなく、埋設管を自動判定することが可能になりました。
当社は、お客さまに安心して安全なガスをお使いいただけるよう、ガス保安の高度化に向けて、さらなる技術開発に取り組んでいきます。
- ※ 2022年4月から都市ガスの供給事業は大阪ガスネットワーク(株)が実施しています
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埋設管の探査画像
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埋設管の判定が困難な探査例

埋設管のAI判定例
オープン・イノベーション活動による
技術開発の効率化を推進
オープン・イノベーション活動は、自社単独では解決できなかった技術開発課題に対して解決策を社外から見つけ、技術開発の効率化・スピードアップを図ることができる効果的な取り組みです。大阪ガスではこの取り組みを2009年から先駆的に行ってきました。これまでの活動により、大学・公的研究機関・中小企業・大手企業・ベンチャー企業・海外等、多様なパートナーとのネットワーク(オープン・イノベーション・プラットホーム) を構築し、拡充してきました。
社外との連携を推進するにあたっては、従来あまり公開してこなかった社内の具体的な技術課題・技術ニーズを当社ウェブサイトやマッチング会社で公開して、外部からの技術シーズ(将来、実を結ぶ可能性のある技術の「種」)を募集しています。2009年度から本格的にオープン・イノベーション活動を始動し、2020年度までの12年間で約7,500件に及ぶ技術提案が寄せられ、そのうち約590件の新しい連携が開始しています。また、実際に商品化や実用化につながった事例も出てきています。
たとえば、設備点検でのドローン技術の活用など、当社技術と外部技術との融合による付加価値を生み出しています。
今後も、これまでに構築したオープン・イノベーション・プラットホームを活用して、効率的な外部技術の導入を図るとともに、外部アライアンスパートナーとの共創により、新たな「研究開発テーマの創造」「新規事業の創造」を積極的に推進していく計画です。
■ オープン・イノベーションの仕組み

2020 TOPIC)自家消費型太陽光発電サービス
「D-Solar」をリリース
大阪ガス100%子会社のDaigasエナジー(株)は、脱炭素社会の実現に向けて2020年6月に自家消費型太陽光発電サービス「D-Solar(ディーソーラー)」をリリースしました。
「D-Solar」とは、お客さまの「CO2排出量削減」と「BCP対策強化」を初期投資ゼロで実現するサービスです。お客さまの施設の屋根に、弊社が太陽光発電システムを設置し、発電した電力をお客さまへ供給します。月々のサービス料金は、太陽光発電システムの発電量に応じてお支払いいただきます。
太陽光発電システムで発電した電力はCO2排出量がゼロとなります。残りの電力も「D-Green」を採用いただくことで、すべて再生可能エネルギーでお届けできます。停電時、太陽光発電システムは日中の電源確保ができるため、事業の継続や早期再開につながります。また、工場立地法が定める環境施設面積への算入や、太陽光パネル設置による遮熱効果で空調負荷の低減も期待できます。さらに、オプションメニューとして、蓄電池導入によりさらなるBCP対策の強化(夕方以降・曇天時にも電力配給が可能)や、太陽光発電電力が構内電力需要を上回る際に生じる余剰電力の買取りプランもご用意しています。
今後は、蓄電池のAI制御(台風前充電やデマンドカット)のリリースにより、太陽光発電と構内電力需要の予測に基づいた最適な蓄電池の充放電制御を実現することで、お客さまの満足度向上に努めていきます。

- ※1 ここでの「初期投資」とは、D-Solar導入に関する施工関連費用(工事代金・機器代金・設計技術費用等)を指しており、契約金額に応じた印紙代や、太陽光パネルの設置可否を判断する建物構造計算などの諸費用は別途発生します
- ※2 ご契約に際しては所定の審査が必要となります
2020 TOPIC)再生可能エネルギー電力の
普及拡大等に寄与する
電力デマンドレスポンス
事業への取り組み
再生可能エネルギーの普及拡大が進む一方で、それらは天候等に左右される欠点があるため、系統電力の需給バランス安定化が喫緊の課題となっています。デマンドレスポンスとは、電力需給ひっ迫時に、お客さま側で電力の使用を抑制することで、需給バランスを調整する仕組みのことをいいますが、Daigasグループは、お客さまに抑制いただいた電力をアグリゲートして、 バーチャルパワープラント(仮想発電所、VPP:Virtual Power Plant)を構築し、「電力系統の安定化」に取り組んでいます。
当社グループは2017年度より一般送配電事業者が募集する調整力公募に参画し、また2024年度からは電力広域的運営推進機関(OCCTO)が主催する容量市場に参画する予定で、年々ご参加いただくお客さまを増やしています。ご参加いただいたお客さまには、需給ひっ迫時にデマンドレスポンス対応をお願いしており、対応実績に応じた報酬をお渡ししています。
お客さまにとっては、報酬を得ながら「電力系統の安定化」、さらには「再エネ電力の普及拡大」という社会貢献活動ができ、昨今注目を浴びているSDGsの達成にも貢献します。
当社グループは、脱炭素社会の実現に向け、引き続きデマンドレスポンスの普及にも努めていきます。

- Daigasグループの
サステナビリティ -
トップコミットメント
サステナビリティへの取り組み
活動トピックスと指標に
対する実績 トランジションボンド- Daigasグループの価値観と
サステナビリティ推進体制 -
Daigasグループの理念体系
Daigasグループ企業行動憲章と
マネジメント方針 Daigasグループ企業行動基準 サステナビリティ推進体制と
マネジメント ステークホルダー
エンゲージメント 参加イニシアチブ 外部からの評価・表彰
- サステナビリティ経営と
価値創造プロセス -
Daigasグループの
価値創造プロセス 長期経営ビジョン2030 中期経営計画2023 Daigasグループ カーボン
ニュートラルビジョン
- 優先的な取り組み
(マテリアリティ) -
Daigasグループのマテリアリティ
マテリアリティの見直しサイクル
顧客の安全衛生(2020年度報告)
大気への排出/エネルギー
(2020年度報告) 地域コミュニティ
(2020年度報告) 顧客プライバシー
(2020年度報告) サプライヤーの評価
(2020年度報告) 研修と教育(2020年度報告) ダイバーシティと機会均等
(2020年度報告) 経済パフォーマンス
(2020年度報告) お客さま価値の創造(憲章Ⅰ) 環境との調和と持続可能な
社会への貢献(憲章Ⅱ) 社会とのコミュニケーションと
社会貢献(憲章Ⅲ) 人権の尊重(憲章Ⅳ) コンプライアンスの推進
(憲章Ⅴ) 人間成長を目指した企業経営
(憲章Ⅵ)
- コーポレート・ガバナンス
- コーポレート・ガバナンス リスクマネジメント コンプライアンス 社外取締役メッセージ
- バリューチェーンと
サステナビリティ -
バリューチェーンと
ステークホルダーへの配慮 主なエネルギーバリュー
チェーンが社会に与える影響と
サステナビリティの取り組み
- Daigasグループの価値観と
- 2020年度
サステナビリティ活動報告 -
- お客さま価値の創造(憲章Ⅰ)
-
憲章Ⅰ インデックス
お客さまの価値創造に対する
マネジメント 安心・安全1 調達段階 安心・安全2 製造段階 安心・安全3 供給段階 安心・安全4 消費段階 お客さまの声を生かす取り組み 新たな価値提案
- 環境との調和と持続可能な
社会への貢献(憲章Ⅱ) -
憲章Ⅱ インデックス
環境との調和と持続可能な
社会への貢献に対する
マネジメント 環境経営 ‐環境マネジメント‐ 環境経営 -指標・目標と実績- 気候変動への取り組み
‐リスクと機会の認識と対応‐ 気候変動への取り組み
‐CO2排出量削減効果の評価‐ 気候変動への取り組み
‐事業活動でのCO2削減貢献‐ 気候変動への取り組み
‐お客さま先のCO2削減貢献‐ 資源循環に向けた取り組み 生物多様性への取り組み 環境技術への取り組み 環境リスク低減への取り組み グリーン購買の促進 環境コミュニケーション
- 社会とのコミュニケーション
と社会貢献(憲章Ⅲ) -
憲章Ⅲ インデックス
社会とのコミュニケーションと
社会貢献に対するマネジメント 社会貢献活動 企業ボランティア活動
「“小さな灯”運動」 社会とのコミュニケーション活動 財団活動
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