Daigas Group 大阪ガスグループは、Daigasグループへ。

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Daigasグループキャリア採用

PROJECT05 インド都市ガス事業

 

文化も慣習もまったく違う土地で
都市ガスの輪を広げる
文化も慣習もまったく違う土地で
都市ガスの輪を広げる
Project
インド都市ガス事業

未開の地でゼロから都市ガスを広めていく
困難とやりがい

未開の地でゼロから都市ガスを広めていく困難とやりがい

大阪ガスは子会社であるOSAKA GAS SINGAPORE PTE. LTD.(以下、OGS)を通じて、2021年12月に日本企業として初めてインドの都市ガス事業に出資した。出資先はインドを中心にLNG事業の拡大を進めるAG&P CGD HoldCo SPV3 Pte. Ltd.(以下、AG&P)。インド市場への参入に当たり、大阪ガスはOsaka Gas India Private Limited(以下、OG India)をインドに設立し、AG&Pとの協業及び新規新規事業開発に取り組むことを決めたのだ。

インドでは約30年前に都市ガス事業が始まった。近年では都市ガスをインド全域へ広げるべく、政府主導の入札が繰り返し実施されている。AG&Pはこの入札に参加し、現在12のエリアにて8年間はガスの小売りを、25年間はインフラ整備を独占的に行える状況だ。

――しかし、出資検討の際には経営層から苦言の声が上がった。なぜなら今回AG&Pが獲得したエリアには、まったくといっていいほどガスが通っていなかったためだ。 想定するキャッシュフローを説明しても、なにをもってそう判断したか、説明できる材料が圧倒的に乏しい。

少しでも意思決定の判断材料を増やすべく、これからAG&Pがパイプラインを通す予定の場所にも足を運んだ。
車での移動距離はトータル数千km。「この目で現地を見た」「必ず価値ある出資になる」と説明と説得を重ねた末、冒頭の出資に至った。

長い歴史があるからこそ、我々は遠い未来を語れる

長い歴史があるからこそ、我々は遠い未来を語れる

インドでは家庭用のガス需要拡大を目指すべく、一般家庭にガス給湯器を広めている真っ最中だ。
今回の出資にあたり、大阪ガスはAG&Pに「Daigasグループがこれまでに培ってきたノウハウを伝える」と約束した。いまは伝えているのは、家庭に給湯器を設置する際のルールや販促手法など。

ときに何十年も先の話をし、事故を未然に防ぐサポートもする。たとえばガス管なら、何十年も先にパイプの腐食や経年劣化が起こりうる。彼らにとっては想像の域を出ない話になるが、我々はその危険を知っているからこそ、いつか起こる未来の話をする。

「そんな先のことは、そのときに考えればいいじゃないか」と言う人もいるだろう。しかし、我々の話に耳を傾けるAG&Pの姿は真剣そのもので、都市ガス事業者としての覚悟を感じさせてくれるのだ。

最先端のITを活用した効率的なインフラ整備に脱帽

最先端のITを活用した効率的なインフラ整備に脱帽

インドの都市ガスは7割が交通用の需要だ。自動車の多くは天然ガスを燃料にしており、街中にはガソリンスタンドならぬCNG(圧縮天然ガス)ステーションが点在している。
現状約240ヵ所あるCNGステーションは、2030年までに約1,600ヵ所へ増やす予定だ。

インドは世界的に見ても急成長している国で、IT化のスピードも著しい。パイプラインを埋める際、専用のポールを立てて座標登録をすれば、どこにパイプが埋まっているかGoogleマップで見ることができる。さらに、そこに紐づくお客さまの情報まで確認できるという。

このようにIT化をインフラ整備に活用できるのは、いまこの時代に都市ガスのネットワークを開拓しているからこそ。
最先端のITを都市ガス事業の効率化に役立てている点は、Daigasグループにとっても参考になるのではないか。

今回の都市ガス事業への参画は、インドへの大きな第一歩になった。本件に続き、再生可能エネルギーやコージェネレーションシステムの普及促進など、インドでできることはまだまだたくさんある。
いつかOG Indiaが“第二の大阪ガス”と呼ばれるような会社に成長するよう、さまざまな分野での投資案件に果敢に挑戦したい。

失敗を恐れず、常に挑戦に前向きなインド人を見習いたい

失敗を恐れず、常に挑戦に前向きなインド人を見習いたい

現在は私ともう3名の計4名がAG&Pに駐在し、アセットマネジメントにあたりながら、日々のオペレーション状況や会計情報を本社に伝える窓口を担っています。

インドには明るい未来を当たり前に信じている人が多いんです。誰もがチャレンジすることに前向きで、たとえ失敗しても「また挑戦して成功すればいい」と考えるのが一般的。情に厚く、会食の場に足を運べばいつでも大歓迎を受けます。

私もこの空気感を一緒に楽しみながら、Daigasグループのノウハウとインドの最先端技術をミックスし、AG&PとOG Indiaが協力してこそ起こせるイノベーションを見つけていきたいです。