大阪ガス株式会社の100%子会社であるDaigasエナジー株式会社(以下「Daigasエナジー」)は、第一工業製薬株式会社(以下「第一工業製薬」)滋賀工場にMVR(自己蒸気機械圧縮)(※1)技術を活用した廃液処理システムを設置し、エネルギーサービス契約(※2)を締結しました。本システムはDaigasエナジーとして初めて導入するもので、年間約2,000トンのCO2排出量削減(※3)を見込んでいます。
第一工業製薬では、中期経営計画に基づき、低・脱炭素化をはじめとするサステナビリティ施策を推進しています。滋賀工場では、製造工程で発生する廃液の濃縮に多量の蒸気を使用しており、その削減が課題となっていました。
Daigasエナジーは、水処理ソリューションサービス「D-Aqua(※4)」を通じて、第一工業製薬 滋賀工場における蒸気使用量とCO2排出量の削減策を提案しました。
蒸気使用量の削減に最も効果的な設備として「MVR型蒸発濃縮装置」を選定し、事前のラボテスト(※5)結果を基に、最適な処理システムを構築しました。
本システムは、濃縮工程で発生する蒸気を高性能ヒートポンプで圧縮・昇温して再利用し、熱エネルギーを有効活用します。これにより、従来の蒸気式廃液濃縮装置(※6)と比較して蒸気使用量を抑え、省エネルギー化とCO2排出量の削減を見込んでいます。
第一工業製薬は、社会課題への対応として「2050年カーボンニュートラル」をマテリアリティの一つに位置付け、環境長期ビジョンに「2030年度温室効果ガス排出量2013年度比で30%削減する」目標を掲げています。本設備の導入により、目標達成に必要な削減量の約27%(※7)に相当する効果が見込まれます。
Daigasグループは、2025年2月に発表した「エネルギートランジション2050(※8)」のもと、脱炭素社会の推進に取り組む法人のお客さまとともに、カーボンニュートラル社会の実現に向けた課題の解決に努めてまいります。
Daigasエナジーは、Decarbonization(低・脱炭素化)、Decentralization(分散化)、Digitalization(デジタル化)の3つのDを軸とした「D-Lineup」を通じて、お客さまの低・脱炭素化と事業価値向上に貢献してまいります。
【MVR技術のイメージ】

※2 エネルギーサービス契約:エネルギー関連設備等の導入に際し、お客さまにご購入いただくのではなく、Daigasエナジーがお客さまの施設に設備を設置し、初期投資不要で導入できる契約。
※3 従来の濃縮装置との比較。年間都市ガス削減量と年間電力増加量の差し引きより試算(見込値)。
※4 D-Aqua:お客さまの「上水・排水処理コストの削減」「BCP(事業継続計画)対策強化」「環境負荷低減」を実現する水処理ソリューションサービス。詳しくはこちら
※5 お客さまの廃液が検討中のシステムで処理が可能かどうかを確認するためのテスト。
※6 濃縮工程で発生する蒸気を再利用しない蒸気式廃液濃縮装置。
※7 2030年度目標達成に必要な温室効果ガス排出削減量約7,500トン/年。
※8 エネルギートランジション2050はこちら

設置先:第一工業製薬 滋賀工場(滋賀県東近江市五個荘日吉町427)
