概要

　大阪ガスマーケティング商品技術開発部では、ガス給湯器にIoT機能を搭載することで、新しい価値創造に取り組んでいます。

開発の目的

社会のデジタル化が進展する中、ガス業界においても給湯器のIoT対応が進んでいる。そのガス給湯器を単なるガス消費機器としてではなく、お客さまとのデジタル接点として捉え、ガス会社が従来から持つ地域に密着したサービス体制や暮らし周りのサービス等と連携させることで、リアルとデジタルの垣根を超えた更なる安心、便利をお客さまへお届けすることを目指した。

IoT給湯器から取得できる様々なビッグデータによって深いレベルでの顧客理解が進んでおり、より適切でよりタイムリーなお客さま提案が可能となる環境が整いつつあるため、その実現を目指し開発に取り組んだ。

ツナガルde給湯器を活用したデジタル接点強化（全体俯瞰図）

IoTによるデジタルサービスの拡充

2017年のツナガルde給湯器発売以降、様々な機能・サービスを追加している。

デジタル接点を活用したサービスの例　お湯カルテ

ツナガルde給湯器は遠隔で機器の運転状態を見守っており、お客さまに合わせた機器の利用状況をアプリ上で表示している。経年的に利用時間が進んだ機器はアプリ上から無料で点検依頼が可能な「お湯カルテ」というサービスを提供しており、より安心して給湯器をご利用いただけるようになっている。

AIスピーカーによるガス機器音声操作機能の開発

　他社AIスピーカーサーバとガス機器用サーバをWEBAPIによりシステム間で連携する仕組みを構築することで、音声によるガス機器操作機能を実現しました。

給湯器のエラー通知機能の開発

　給湯器で発生しうるエラーとその対処法をデータベースとして構築し、万一のエラー発生時にはお客さまのスマホアプリにエラーの対処法を通知するサービスを実現しました。

スマホアプリへの情報配信機能の開発