再生可能エネルギー
系統用蓄電池の長期安定運用を重視した開発方針について
概要
系統用蓄電池事業に関する開発方針について策定し、蓄電所の長期安定運用に努めます。
背景
- 近年、再生可能エネルギー(以下「再エネ」)の導入が進む中で、再エネの出力変動に応じて柔軟に充電、放電のできる蓄電池の重要性が高まっています。
- 当社では系統用蓄電池事業を推進しており、国内3か所(※1)で取り組みを進めています(2025年6月時点)。
- 事業用地・蓄電池システムの選定および蓄電所の運用体制に関する系統用蓄電池事業の開発方針を策定し、蓄電所の長期安定運用に努めています。
当社の系統用蓄電池事業に関する開発方針
蓄電所の長期安定運用のため、系統用蓄電池事業の開発方針を以下の通り策定しています。
1.最適な事業用地の選定
- ハザードマップ・ボーリング調査結果を基に、土砂災害・洪水・津波等のリスクおよび地盤強度を評価し、事業用地における災害リスクを低減する。
- 周辺施設へ騒音等の影響を及ぼさないために、シミュレーションを用いて適切な離隔距離を確保し、必要に応じて防音壁等の対策を実施する。
2.安全性の高い蓄電池システムの選定
- 国内外の導入実績・運用実績・過去の火災事故の有無を確認する。
- 安全性評価として、異常発生・熱暴走・延焼防止等の安全機能の具備、安全規格への適合および第三者認証取得の有無を確認する。
- 蓄電池の最小単位であるセルにおいて、安全性に関する各種試験結果に加え、リチウム析出(※2)の耐性を有することを確認する。
3.監視・運用体制の構築
- 蓄電池の状態を常に遠隔より監視し、異常発生時に迅速対応が可能な体制を構築する。
- 蓄電池特有の事故や自然災害等を想定した非常時の対応マニュアルを策定する。
- 地域の公設消防を含む関係機関と連携し、定期的に防災訓練を実施する。

系統用蓄電池事業に関する開発方針の概要図
備考
※1
|
大阪ガスが取り組む系統用蓄電池事業は下記の通りです。 |
※2 |
リチウムイオンが負極の表面に金属リチウムとして析出する現象で、一般的に電池の性能低下や安全性に関する懸念されています。 |
掲載日
2025年6月3日
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