再エネ水素×バイオガスのメタネーションによる水素サプライチェーンを構築

22.05.10

再エネ水素×バイオガスのメタネーションによる水素サプライチェーンを構築

大阪ガスは、大阪市さまや大阪広域環境施設組合さまの協力のもと、再生可能エネルギー由来の水素と生ごみを発酵させて製造したバイオガスをメタネーションし、製造されたメタンを配管で輸送し、ガス機器で利用するというサプライチェーンの構築を目指す実証事業を、2022年度から開始します。なお、本事業は環境省の「令和4年度既存のインフラを活用した水素供給低コスト化に向けたモデル構築実証事業」に採択されました。

◆「メタネーション」「バイオガス」とは?
メタネーションとは、水素とCO2から都市ガスの主成分であるメタンを合成する技術であり、バイオガスとは、一般的に下水汚泥や生ごみ等のバイオマス資源から発生するメタン約60%とCO2約40%で構成されるガスのこと。本事業では、生ごみからバイオガスを製造した後、さらにバイオガス中のCO2をメタネーションすることでメタンを増加させ、バイオガスのさらなる有効活用を目指します。

◆エネルギーの地産地消を目指した実証事業
再エネ由来水素と地域の未利用バイオマスを活用した”エネルギーの地産地消”モデルである本事業は、合成メタンを都市ガスに活用することでCO2排出量の低減を目指します。本事業では、まず大阪市此花区のごみ焼却工場にて大阪ガス、日立造船さまによる2種類のメタネーション設備を用いて実施。また、水素はDaigasグループが保有する再エネ電源を用いて製造し、生ごみはライフコーポレーションさまが保有する大阪市内のスーパーの食品残渣(ざんさ)を活用します。製造したメタンは給湯器などのガス機器で利用し、安定的なメタン製造・利用が可能であるかを確認します。

2024年度からは設備を大阪・関西万博の会場へ移設し、会場内で発生した生ごみを活用した事業を実施予定です。さらに大阪・関西万博期間中は、大気中のCO2をメタネーションの原料に用いることでメタン製造量を増加させることも検討中。なお、本事業は2025年日本国際博覧会協会さまが掲げる「EXPO2025グリーンビジョン」の実現に貢献できるプロジェクトとしても期待されています。万博後は2030年までに近畿圏を中心に、ごみ焼却工場や食品加工工場へのシステム導入を目指します。

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